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カテゴリ:陸上競技
シドニーオリンピック女子マラソンで 2.23’14”の五輪新で優勝した高橋尚子選手 皆さんは,データーというものをどれだけ判断の目安にしているのでしょうか。 ここでは,5,000m,10,000m,ハーフマラソンの記録からマラソンの走破タイム がどれだけか類推してみてください。(いずれも,レベルの高い結果を残している方です。) なお,それぞれの距離の記録に,独断と偏見でA~Cの評価をして見ました。 5,000m , 10,000m , ハーフマラソン 1.A選手 15’25” , 31’50” B, 1.08’55” B 2.B選手 15’20” B, 31’40” B, 1.07’30” A 3.C選手 14’55” A, 30’50” A, 1.07’24” A 4.D選手 14’30” A, 30’02” A, 1.06’00” A 5.E選手 15’30” B, 32’20” B, 1.10’00” C ちょっと見ると,A,B,Eの3選手はそれほど際立った成績の選手のようにはみえません。 しかし,E選手はハーフの成績が良くなく,A,Bの両選手とは明らかにタイプが違います。 C,Dの選手は,どちらもスピード型で,高レベルの成績であるといえましょう。 それでも,オリンピック,世界選手権において,各選手が一流の成績を残せたのは,何故でし ょうか。 1)暑さに強く,長距離系のスピードに長けていること。 2)好条件のレースでも,スピードを生かし,自身のレースをこなしきっていること。 3)常に,条件に限らず,上位で粘りこむレースができていること。 4)記録に関して貪欲で,世界記録を頭に入れて試みていること。 5)プロ意識の強いランナーとして,見せ場を作ろうとしているのが見える。 この他にも,数え上げたら限がないほど彼女らの良いところが目白押しです。 ここまで来るのには,相当な訓練,練習,高い設定を超えていく人智を超えた努力がなされた と思います。 世界のマラソン回をリードしてきたし,今もリードしている選手の足跡に改めて拍手し,乾杯 をしたいと思います。 そして,これからも有難うと言いたいし,感謝もしたいと思います。 ちなみに, 1)A選手はシドニー五輪優勝の高橋尚子選手 2)B選手はアテネ五輪優勝の野口みずき選手 3)C選手はこれから大阪国際女子マラソンに初出場の福士加代子選手 4)D選手は世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ選手 5)E選手はバルセロナ五輪2位,アトランタ五輪3位の有森裕子選手 以上の選手でした。 タイプがそれぞれ違う各選手です。 長距離のデータ以外の要素が当てはまった試合も数多くあったような気がします。 データ以外の,勝負に対するファイティングスピリット,記録に対する激しい闘争心など映像 でもはっきりと見せ付けています。 「 色々と問題の多い 」北京五輪ですが,参加の全選手が好環境でレースに臨んで欲しい し,好結果をもたらしてくれるものと期待しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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