<ケニアの基本事情写経> 白い雪の山のあるアフリカの国
小生には、ヘミングウェイが描く白い雪を被ったキリマンジャロや、 長身で筋肉質の敏捷なマサイ族の男が長い槍を持って、百獣の 王のライオンと戦う姿などが目に浮かぶ。 この国は製造業の割合が14%止まりで、石油は輸入に頼って おり、穀物は干魃により不作で、最近は、石油価格高騰と、食糧 価格の上昇が激しく、国民への補助金を出すと財政支出の赤字 がさらに膨らむ懸念も出ている(予想で2011年▼6.8%,2012年 ▼7.1%)。 2004年の人口の47%が、貧困レベル以下の生活を余儀なく され(上位20%の家計が全所得の62%を占める格差も存在し)、 徴税制度の不備、汚職の発生(ゴールドバーグ疑獄事件)などが指摘 されている。 以下の資料は、JETRO,外務省、およびWEBの資料である。 国名ケニア共和国幸福度(エイドリアン・ホワイト氏)第112位通貨ケニア・シリング(K.shs)1ドル=84シリング(2011年5月現在)国花とくになし国旗黒は国民、赤は独立のために流れた血、緑は豊かな自然を表している。中央にあるのはマサイ族の盾と槍。国の標語スワヒリ語「共に働こう」面積:平方キロ591,958平方キロメートル(日本の1.5倍)人口:千人39,800千人人口密度:/平方キロ67人首都ナイロビ(人口3,140千人)言語スワヒリ語、英語宗教キリスト教83%、イスラム教11%政体共和制元首(ムワイ・キバキ 大統領)任期満了で新大統領:ウフル・ケニヤッタ(副首相)がライラ・オディンガ首相を破り初当選。得票率:50.07%.オディンガ首相は選挙不正で訴訟の姿勢。ケニヤッタ氏は前回2007年選挙で1千人が死亡した暴動の煽動者としてICCから訴追されている。議会一院制政権国民統一党(PNU)系政党及びオレンジ民主運動(ODM)系政党の連立与党軍事(2007年)支出 対GDP比率1.8%、兵役 志願制、兵力 総兵力24,120人 陸軍20,000人、海軍1,620人、空軍2,500人(2010年ミリタリーバランス)主要産業<農>コーヒー、紅茶、園芸作物、サイザル麻、綿花、とうもろこし、除虫菊<工>食品加工、ビール、タバコ、セメント、石油製品、砂糖<鉱>ソーダ灰、ほたる石比較的工業化が進んだが、コーヒー、茶、園芸作物などの農産物生産中心の農業国で、農業がGDPの約25%、労働人口の約60%。1990年代後半、旱魃、エルニーニョ現象による大雨で農作物やインフラが深刻な被害、治安悪化もあり、2000年にはマイナス成長となったが、2003年以降は好調な経済成長を記録(2005年は5.8%、2006年は6.1%、2007年は7.0%)。他方、2008年以降の経済状況は、2007年末の大統領選挙後の混乱、国内避難民の発生、干ばつ、世界金融経済危機が農業、観光を始め各種産業に大打撃を与え、2008年の経済成長率は1.7%。その後、観光業、建設業が牽引役となり、経済は徐々に回復基調(2010年の成長率は約5%)。 2008年6月、政府は2030年に中所得国入り目標の長期経済開発戦略「ビジョン2030」、及び同戦略の第一次5ヵ年中期計画を公表。同戦略を軸に、1) 2030年までに毎年平均経済成長率10%以上の達成、2) 公平な社会発展と清潔で安全な環境社会整備、3) 民主的政治システムの持続を目指している。GDP:億ドル322億ドル一人当たりGDP:ドル 808ドル実質GDP成長率5.6%物価上昇率4.1%(5.9% 世銀)(2011年には干魃、石油高で14.0%)失業率40%(2001年)財政収支/GDP比▼6.8%(2011年予想)外貨準備高 43億ドル経常収支(国際収支)▼25億ドル貿易収支(国際収支)▼63億ドル貿易額:輸出 48.7億ドル同 :輸入 119.6億ドル貿易品目:輸出紅茶 23.8%,園芸作物 18.7%,コーヒー 4.2%,衣料品・アクセサリー 4.0%,鉄鋼 3.1%、タバコ 2.7%動植物性油脂 2.6%,エッセンシャルオイル 2.5%同 :輸入産業用機械 17.8%,石油製品 12.9%,原油 7.7%,自動車 5.9%,鉄鋼 4.6%,動植物性油脂類 4.1%,プラスチック原料・同製品3.8%,医薬品 1.9%貿易相手国:輸出ウガンダ 12.7%、英 9.8%、タンザニア 8.1%、オランダ 6.6%、米 5.5%,UAE 4.6%,スーダン 4.6%,エジプト 4.4%,パキスタン 4.4%,ソマリア 3.2%同 :輸入中国 12.7%、UAE 12.2%,インド 10.9%,南ア 6.3%、日本 6.1%、米 4.1%、英 4.0%、サウジアラビア 3.4%、シンガポール 3.4%、独 2.8%対日輸出0.3億ドル(日本通関ベース 0.4億ドル) 内訳バラなど生鮮切り花24.9%、カテキン抽出用茶の濃縮物22.3%、コーヒー豆16.9%対日輸入 7.4億ドル(日本通関ベース 6.2億ドル) 内訳乗用車38.4%、貨物自動車23.1%、オートバイ1.1%直接投資受入額 1.9億ドル対外債務残高 69億ドル対外債務残高/GDP 21%日本の援助実績(2009年度まで)(1)有償 2,452億円(2)無償資金協力 1,096億円(3)技術協力 934億円主要援助国(2008年)米4.4億ドル,英0.9億ドル,独0.9億ドル,スウェーデン0.7億ドル,デンマーク0.6億ドル