モルドバ共和国
略史<外務省>
年月 | 略史 |
1349年 | ボグダニア公国建国(後のモルダヴィア公国) |
1457年 | シュテファン大公即位(~1504年)、モルダヴィア公国の最盛期 |
1512年 | オスマン・トルコの宗主権下に |
1792年 | ヤシ条約(現在の沿ドニエストル地域がトルコからロシアに割譲) |
1806年 | 露土戦争(1812年、ブカレスト条約によりベッサラビアがロシア領に編入) |
1859年 | モルダヴィア公国とワラキア公国の合併 |
1917年 | ロシア革命、人民投票によりソヴィエトとの併合を決議 |
1918年 | ルーマニア、ベッサラビア(現モルドバ共和国)を占領 |
1920年 | パリ条約でルーマニアの領有を承認 |
1924年 | ソ連、ドニエストル河東岸にウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国の構成部分として「モルダヴィア自治共和国」を創設 |
1940年 | ソ連、独ソ不可侵条約秘密議定書に基づくドイツとの合意に従い、ベッサラビアを占領 |
1940年 | ソ連、モルダヴィア・ソヴィエト社会主義共和国を創設 |
1947年 | 連合国とルーマニアの平和条約でベッサラビアのソ連への委譲を確認 |
1989年 | モルダヴィア人民戦線の結成 |
1990年6月6日 | 共和国を「モルダヴィア・ソヴィエト社会主義共和国」から「モルドバ・ソヴィエト社会主義共和国」に変更 |
1990年6月23日 | 共和国主催宣言 |
1991年5月23日 | 国名をモルドバ共和国に変更 |
1991年12月21日 | 独立国家共同体創設協定議定書に署名 |
1992年 | 沿ドニエストル紛争 |
1993年 | 通貨レイ導入 |
1994年 | モルドバ共和国憲法採択 |
モルドバ共和国の基本事情
<外務省、世界経済のネタ帳、WIKIPEDIAなど>
国名 | モルドバ共和国 モルドバはルーマニア東部の川の名で、「黒い川」の意。 |
幸福度(エイドリアン・ホワイト氏) | 175位 |
通貨 | レイ(MDL) 1ドル=11.83レイ(2012年4月現在:モルドバ中央銀行) |
国旗 | 青・黄・赤の三色旗に国章があしらわれている。パラグアイの国旗やサウジアラビアの国旗同様、国旗に表裏がある。歴史・文化共にルーマニアと強い結びつきがあり、かつて部分的には両国が統合していた時代もある。現在の国旗のデザインもルーマニアの国旗とよく似ている。 モルドバの国章(Coat of arms of Moldova)には、くちばしに十字架を加え、爪で杖とオリーブの枝を掴んだ図案化されたワシが描かれている。国章の図案の作者によると、ワシはモルドバの国民の起源がラテン人であることを象徴している。 |
面積:平方キロ | 33,843平方キロ 九州よりやや小 |
人口:千人 | 3,560千人(2011年) 沿ドニエストル地域を除く |
人口密度:/平方キロ | 105人 |
首都 | キニショフ(モルドバ語の読みはキシナウ) 東京からの大気圏距離:8545km 夏時間:JST-6時間 冬時間:JST-7時間 |
民族 | モルドバ(ルーマニア)人78.4%、ウクライナ人8.4%,ロシア人5.8%,ガガウス(トルコ系)4.4% |
言語 | 公用語はロマンス語系のモルドバ語(ルーマニア語とほぼ同じ)、ロシア語も一般的に通用 |
宗教 | キリスト教(正教)が優勢 |
政体 | 共和制 |
元首:大統領 | (ニコラエ・ティモフティ=親欧米派)
→2016.11選挙 イーゴリ・ドドン
野党「社会党党首=親露派」当選 |
議会 | 一院制 |
政権 | (1) 首相 ウラジーミル・フィラト(2)副首相兼外務欧州統合相 ユリエ・レアンカ 党4党(自由民主党、自由党、民主党、「我々のモルドバ」同盟)が過半数を獲得し、与党連合「欧州統合のための同盟」(AEI)を結成 <沿ドニエストル問題: ロシア系住民が入植し、ロシア軍の駐留する沿ドニエストル地域がモルドバの独立前後に「独立」を宣言し武力紛争に発展。停戦状態にある現在もモルドバ政府の実効支配が及んでいない。>
(2)2016.11大統領選で親露派のドドンが52%余の票を獲得し、親欧米路線からの変更も取りざたされている。議会で多数を占める親欧米派がEU加盟を目指していたが、約1千億円が主要銀行から消え去る事件の発覚で政権批判が高揚していた。選挙自体の適正性にも疑問が出ていて混乱が起こる懸念がある。 |
軍事 | 地上軍と空軍で構成。地上軍は歩兵部隊を中心に5,148名。空軍は850名で輸送機、ヘリコプターを保有。徴兵制を維持。<なお、沿ドニエストル「政府」軍として、地上軍が約5,400名。同地域には約1,500名のロシア軍部隊が駐留。> |
主要産業 | 鉱工業(17.1%)、農林水産業(10.6%)、建設業(5.9%)、サービス業(66.4%)(2008年:CIS統計委員会) 市場経済移行中であり、欧州最貧国とされる。 小麦、葡萄などの産出国 |
GDP:億ドル | GNI 55.6億ドル(2009年:世銀) 70億ドル(2011年) |
一人当たりGDP:ドル | 一人当たりGNI 1,560ドル(2009年:世銀) 1969ドル (2011年) |
実質GDP成長率 | -6.5%(2009年:CIS統計委員会) 6.4%(2011年) |
物価上昇率 | 0. 0%(2009年:CIS統計委員会) 7.7%(2011年) |
失業率 | 6.7%(2011年:モルドバ統計局) |
財政収支/GDP比 | ▼2.4%(2011年) |
経常収支(国際収支) | ▼7億ドル(2011年) |
貿易収支(国際収支)A-B | ▼20億ドル |
貿易額:輸出A | 13億ドル(2009年:CIS統計委員会) |
同 :輸入B | 33億ドル(2009年:CIS統計委員会) |
貿易品目:輸出 | 繊維、食品、植物製品(2009年) |
同 :輸入 | 化学品、自動車、機械類(2009年) |
貿易相手国:輸出 | 露(26%)、ルーマニア(16%)、伊(10%) |
同 :輸入 | 露(15%)、ウクライナ(14%)、ルーマニア(10%) |
対日輸出 (2009年:露NIS貿易会) | 497万ドル |
内訳 | 衣類、食料品 |
対日輸入 (2009年:露NIS貿易会) | 726万ドル |
内訳 | 自動車、機械、ゴム製品 |
政府純債務残高/GDP | 23.4%(2011年) |