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カテゴリ:自然の脅威、驚異etc.
新聞を整理していたら、昨年11月14日付けの広告が
出てきた。 それには、高知の「特選芋けんぴ」芋屋金治郎が 掲載されている。商品は澁谷食品(株)の製造だ。 小生が育った四万十町にも「芋けんぴ」のメーカーがあるが 上記のメーカーは芋の生産を鹿児島県の農家と契約している。 小生は、四万十町で子供の頃食べた食物が、大人になって 都会で食べる食物と全く違った食べ物のような気がする。 ジャガイモやトウモロコシが北海道産は、果物のようだ。 サツマイモは、土佐の農作物としては、甘いのだが、 ネチネチと甘すぎるほどなのだ。 ところが、大隅半島で採れるサツマイモは、シラス台地という 水捌けの滅法良い土地で栽培されるので、根菜というよりも、 果物のようにサッパリとして、美味しく感じる。 シラス台地産の芋は、油で揚げてもカリッとして、 しつっこくなく、香ばしい。 生産加工方法は、前日~当日掘り起こした芋を、 鹿児島工場で、その日の内にカット、素揚げしているようだ。 サツマイモで驚いたのは、芋けんぴよりもその時に訪問した 芋焼酎工場であった。 「森伊蔵」という酒蔵であったが、その果物のような芋を原料にし、 大きな甕に入っていたように思い出す。 元来、土佐では、地元で製造される焼酎は臭くて、 清酒だけが大酒飲みに珍重される飲み物であったが、 この「森伊蔵」は土佐の清酒の土佐鶴、司牡丹などに 比較しても、負けず劣らず、円やかな、清んだ味と香りが あったのには驚いた。 小生は、九州北部の(麦?)焼酎は苦手であるが、 鹿児島、沖縄の焼酎はなぜか大好きである。 「森伊蔵」は、今では小生の手が届かない貴重品に なってしまった。 土佐の芋けんぴや、薩摩の森伊蔵が美味しいのは、 小生には、九州シラス台地の賜物であると勝手に思っている。 根菜を果物にしてしまう魔法があるように思うのである。 製法も大事であるが、差別化には、原料の選定がより大事だと感じた。 脳幹梗塞になって、禁酒を続けていたが、サッポロビール工場を 町内会の小旅行で見学し、生ビールが美味しく感じてから、 再び少しづつお酒が飲めるようになっている。 飲んべえになるのを医者が止めてくれていたのが、 効果が無くなったようだ。晩酌が再開となってしまった。 シラス大地を造ったのは、火山灰だと思うのだが、 むかし桜島を家族で訪れたときには、噴煙が物凄く、 マイカーのフロントガラスは灰に覆われて 見えないほどであった事を思い出す。 また、最近、その火山マグマが暴れているらしい。 美味しい食べ物・飲み物、ゆったりした温泉気分も、 悪魔のようなマグマの贈り物であるのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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