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カテゴリ:政治・経済(国内統計etc.)
.日本の貿易は2008年のリーマンショックで輸出入が蹴躓き、
2011年の東日本大震災・原発事故で原子力エネルギー発電を失い 火力発電への依存から原油の輸入が急増した。 最近では幸いにして、原油価格の低位安定化に支えられて輸入が 減少している。 (中国の余剰鉄の輸出ドライブで鉄鋼の国際価格が低下したこともある。) 貿易収支は5期連続の赤字から2016年度には4兆円の黒字となった。 前年度比で見ると 輸出金額は ▲3.5%減少となったが、 数量指数では 2.4%の増加、 単価指数では ▲5.8%低下である。 輸入金額は ▲10.2%の減少であり、 数量指数では 0.5%の増加、 単価指数では ▲10.6%低下である。 貿易収支は 5.1兆円改善した。 (円高は2016年度には10.0% :120.39→108.41円/$) <貿易統計:財務省、以下同じ> ・「対米貿易」では、リーマンショックや東日本大震災にあっても 比較して安定して貿易黒字を保ち得てきた。 ・すこし、分け入ってみたい。 <上記2表は貿易統計から「めいてい君」が作成・・差し替え済み> ・日本の輸出を見ると、「全体」の約2割を「米国」が占め、次に「中国」が18%を占める。 前年から ▲3.5%減少しているなかで、「米国」が▲6.5%と大きく減少している。 日本の輸入は「その他国」(中東などの産油国)が 27.3%を占めており、同地域の 減少幅が▲13.7%と減少していることが大きい。 貿易収支は4兆円と前年から 5.1兆円改善されているが、 最も改善されているのは「その他地域」2.2兆円であり、「中国」は 1.8兆円、 「アジア(中国を除く)」 1.1兆円、EU 0.5兆円であり、 他方で、対米では▲0.6兆円と、むしろ悪化している。 しかし、今後については「その他地域」がOPEC減産などで原油の値上がりを 目指していることから予断を許さないこと、「米国」が貿易保護主義に走っており、 対米の貿易収支が悪化する可能性もあろう。 トランプ氏の保護貿易との妥協点では、シェールオイルなどを日本に輸出してもらい 「石油由来のエネルギー確保先国」を 「中東依存」から分散させることではないだろうか? ★ <参考> 品目別には財務省が主要品目を提示しているので下記に転記する。 アジアの内数 ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 5, 2017 10:02:36 PM
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