豊雲野大神と高龗神
玉置山山頂から見た雲海 玉置山で私が2枚だけ撮った写真の内の1枚です。 ちなみに、もう1枚は社務所の襖絵の鶴です。 前回の満月の日の翌朝、眠りから覚める直前に突然上記写真の風景が目の前に浮かんできて、同時に「豊雲野」という言葉が瞬時に出てきました。 ??? その日は、大山登山を予定していたので、起きてすぐ登山準備をして出かけました。 伊勢原駅の観光案内所で大山の登山地図をもらい、バスの中で地図を眺めていたらある神社が目に飛び込んできました。 妙に気になったので詳細を見てみると、なんとご祭神が豊斟渟尊(トヨクムヌノミコト)と出ていました。 豊斟渟尊は、日本神話の天地開闢の段に登場する神代七代のうちの一柱であり、『古事記』では豊雲野神、『日本書紀』では豊斟渟尊と表記されています。 ちなみに、『古事記』では神代七代の一番目が国常立命で、二番目が豊雲野大神となっており、豊雲野大神は国常立命の妻神とも言われています。 そして、神社の説明に更に重要なことが書かれていました。 「社伝記」(天保5年・1834年)によりますと、御鎮座は初代神武天皇6年(紀元前655年)、人々が古くから祭祀の行われていた当地を最上の地と選び神を祀る社を建立し、相模国の霊峰大山を神体山として豊斟渟尊を日本国霊として祀ったことにはじまると言われています。 大山山頂にある大山阿夫利神社のご祭神は、大山祗大神、高龗神、大雷神となっていますが、こちらは第10代崇神天皇の御代に創立されたと言われています。 大雷神は饒速日命の異名同神になるので、謎多き高龗神が豊雲野大神(豊斟渟尊)にあたるのではないかという考えが浮かんできます。 奈良の天香久山の山頂には国常立神社があり、山頂には小さな祠が二つ並列しています。左が国常立命、右が高龗神をお祭りしています。 この謎多き高龗神が私の今生の課題でもある「九頭竜」にもつながってくることに・・・