ロンモア
フランス映画。愛についての物語。出会ってすぐ愛し合った二人の何年かにわたる愛の姿をえがいている。かなりきわどいシーンが多くあって、ドキリとさせられたが、異国の映像はさほど実感がない。あまり相手のことをしらずに結婚してしまい、その後にあらわれる様々な事情を愛というくくりで受け止めていけるのか。今未婚の人たちが立ち止まるのは、きっとそういう事情も勿論あるのだと思う。激情は長く続かない、でもどこかで理解しあっていると、なんとか乗り切れる、それに身体のつながりが愛を持続させることにもなるのかもしれない。日本人にはまだ理解しにくいけれど、昔の見合い夫婦が長年一緒に暮らして晩年を無事迎えられるのも理解という言葉はなしにいられるのかもしれない。つまり理解しあえなくても夫婦はやっていけるということだろうか。愛し合っていても理解しあっていても、別れはやってくる。