ラッキーハッピーサンクス☆

　コームーエンさんの　ある村に伝わるお話し

　　ある村に、いたずらばかりする子供が住んでいました。
　　その子は、森で評判のやっかいものでした。
　　その子は笑顔を知りません。
　　
　　ある日その子は、通りがかった祠（ほこら）に
　　落書きをしました。
　　祠の中では、お不動様が怖い顔でじっと見ていました。
　
　　その夜、その子の夢にお不動様が出てきて、
　　「悪いことが出来ないように、おまえの言葉を
　　取ってしまうぞ。今日からおまえは、ありがとう
　　しか言えなくなる。」
　　そう言って、お不動様は消えました。

　　朝、目が覚めるとお腹がすいています。
　　その子は、いつものように、にわとりから
　　卵を取り上げました。にわとりは、羽を広げて怒りました。
　　その子は、しめしめと言おうとしましたが、
　　「ありがとう」と言っていました。
　　にわとりは、いつもと違うのでびっくりして、
　　今日はその子を許してあげました。

　　お昼になって、今度は柿の木に登りました。
　　たった一個残っていた柿をとって食べました。
　　それを一匹の猿が見ていました。
　　猿も柿がほしかったようで、その子は、
　　柿を見せながら、へっへっへと言おうとしましたが、
　　「ありがとう」と言いました。
　　猿はびっくりしましたが、笑顔になりました。

　　のどが渇いたので、そのあたりで一番おいしい水を
　　飲みに行きました。そこには大きなイノシシが来ていました。
　　その子は、どけっ！と言おうとしましたが、
　　「ありがとう」と言いました。　イノシシはびっくりしましたが、
　　「どうぞ、ごゆっくり」と言って笑顔で行ってしまいました。

　　昼寝をするので、大きな木の下で横になりました。
　　でも太陽が高くて、木陰は小さくなっていきました。
　　その子は、暑さでうなされるように言いました。
　　「ありがとう」
　　すると大きな木は、枝をいっぱいに広げて
　　木陰をつくってくれました。
　
　　その日は、夕方になっても涼しくなりませんでした。
　　太陽に向かって文句を言おうとしましたが、
　　「ありがとう」と言いました。
　　太陽は嬉しくなって、雲を呼んで大粒の雨を降らせました。
　
　　その夜、また夢にお不動様が出てきました。
　　その子は、素直に「ありがとう」と言いました。
　　お不動様の怒った顔が、笑顔になりました。
　　いつの間にやら、その子も笑顔になっていました。

　　森にみんなは、その子のことを
　　ありがとさん　と呼ぶようになりました。


　　　　
　　　　

　　　ありがとうは魔法の言葉

　　ありがとうを言うだけで、
　　　ありがたいことが
　　　　次々とやってくる。

　　　　ありがたいなあ～。


　　　　初心忘れるべからず　






　　雨が止んで

　　
　　光が～

　　
　　玄関側から、　おもしろい雲～


　　今日は少し肌寒い。
　　風邪にご注意。


　　ありがとうございます