シドニーがアジア、というのはどうにもピンと来ないのだけれど。

それはさておき、いよいよウラワが海外に出て行く。
世界への道の２歩目は、アウェイ・シドニーでの試合。


知り合いもたくさん駆けつけるオージースタジアムに、俺は行けません。
そもそも遠方アウェイも自重している立場には敷居が高すぎて、可能性を探ることもしませんでした。当然、インドネシアも上海も行けるわけない。



オージースタジアムに集まるみんなへ。
どうか、頼みます。
後悔のないサポートをしてきて。
そして、できれば勝ち点を獲って帰って来てほしい。
頼みます。



よく「念を送る」というけれど、現場にいてすら気持ちをピッチに伝えるのが難しいのに、これだけ離れた場所にいながらのそれを送るのは、正直無理です。
現地にいられない俺は、全くもって無力です。
勝つように、運が向くように、あと一歩を走れるように、際どい場面で競り勝てるように、諦めずに闘志を持てるように、悔いなく闘えるように。
俺にできることは、ただ、そんなことを願ってテレビを見ることだけです。

だから、この、シドニーに届けきれない願いは、次にホームに帰ってきたときに、思い切りぶつけていく！

だから……、現地に行く人。
俺たち居残り組の気持ちの分、いつもより少し余分に力を出して下さい。


俺は、アジアで闘う俺たちのウラワと、現地組のみんなに、誇りを感じつつ、テレビの前に座ろうと思います。