友からの年賀状(波の花-別章)
大学時代の友人から今年も届いた年賀状。相変わらずぶっきらぼうな文面は、これまた少しも変わらぬ昔のままの下手な字で書きなぐってありました。謹賀新年今年もよろしく!昨年女房を連れて西日光(耕三寺、瀬戸田町)に行って来た。35年振りだ。あの時以来だよ。煙草をやめて太ったので階段がしんどかった・・ 原文のまま卒業後彼とは、これまで確か二度再会しただろうか・・私が結婚して数年後、どこかへの旅の途中だと言う彼が、やはり大学時代の友人と二人で、当時私が住んでいた市営住宅に顔を出してくれ、束の間の再会をしたのを最後に、その後は、どちらからともなく電話で数度話した位に、早こんなにも時は過ぎたのかと思わせる程、疎遠の友なっています。けれども、こうして年に一度の年賀状が届き、その全く愛嬌の微塵もないその文面を目でなぞる私に、友は長き年月の隔たりを一気に越えて、見事に昔と何等変わらぬ口調のままの、屈託ない昔の彼で私の前に甦ってくるのです。耕三寺(通称西日光)・・・現在所在地は広島県尾道市瀬戸田町に属する、瀬戸内海に浮かぶ生口島にある観光地。日光東照宮にも似た建物により、その通称は由来するといいます。そして思い出す・・あの時以来・・当時私は、大学一年生で十八歳。初めての夏休みを迎え、帰省する彼に誘われて、彼の郷里に旅をすることになった私。大学の寮仲間で直ぐに親しき友人となった彼が、この帰省を前に、彼が持参していた高校の卒業アルバムを、ある日私に披露してくれたのを、彼の部屋でぱらぱらとめくっていた私は、そのアルバムのなかの一人の女性とに気が留まったのです。載っていた好みのタイプのその写真に、なんとなく「いいな~」と嬉し顔で彼に言う私に、彼はすぐさま「そうか、じゃあ○○を今度お前に紹介してやるわ」と、彼の特徴であるぶっきらぼうな口調で私に返事したのです。やがて帰省する断になって、彼は、私が特別期待もせずに言った言葉を、彼は律儀にも彼女に事前に連絡とってくれたらしく、その回答を私によこしたのです。「あのな、○○は今誰かと付き合うちょるらしいけ」「その代わり、自分の代わりにあいつの妹を紹介してやると言うちょる」「今度帰ったら会わせてやるから、三人で近くの耕三寺でも行ってみるか」「船で渡ってすぐじゃけぇ」ざっとこんな感じだったかな・・・(^^)小さな島に住まう人間は、皆が気心知れた仲間内のようだと、そのアルバムの彼女を呼ぶにも名前で呼び捨てる友に、のどかな島の風情までもが窺い知れて、私の気持ちは心踊りし、一気に彼(か)の地に馳せたものです。で、私は、夏期休暇に入ると間もなく彼と共に彼の郷里である瀬戸内海に浮かぶ小島へ行ったのです。そしてその耕三寺に行ったのは確か二日目でした。彼と私と、寮で当初気に入ったアルバムのなかの女子高生・・でなくて今から思えば、彼女も同級生であった彼の頼みとはいえ、律儀にも彼女の妹を紹介してくれて・・結局友と私とその高校一年生だという彼女と三人で、快晴の耕三寺へ三人デートしたのであります。(^^)ただ、私が最初に彼の島を訪れた年ですから、それからすると三十八年経っているということ。彼の「三十五年振りだ」は勘違いでしょう。しかし年月は遠くに過ぎたものだ。まだ昨日の事のように様々な光景が想い出として残っています。今度、島の卒業生が、都会のナウイ(古~~)青年を連れてやって来る・・そんな感じで島は噂で揺れていたのでしょうか・・・爆 爆 (^^♪(これはありません。ただの妄想であります)爆剣道部でキャプテンだというその友の高校時代の女子同級生の妹は、聞くところによると勉強もよくできて優秀だったようです。物静かでしたが、とても気立ての良い感じの子でした。私はもちろん、デートという慣れないシチュエーションに言葉少なく内心落ち着かず。^_^;しかし、しかし、その時の私の心は、正直なところ、全く別のところであたふたとしていたのでした。そう、陽も落ちた前日、彼の実家に初訪問した私に待ち受けていたのは、胸に矢刺さる歩ほどに驚愕の、その友人の妹との出会いが私の予想もしない中に存在していたのですから。その後一転二転あって私は、その友人の妹と付き合うことになったのです。そしてその大学時代の友人こそが、此処に登場するH本人であるのです。(これまでも何度か此処に登場させたことのある、私が失恋後数年経って綴った書き出しだけで終わっているもの)本日は、今年届いた友の年賀状にあった西日光耕三寺の文字に、その時を思い、その後の一部を約三十年振りになんとなく綴ってみたということ。書けば終わりがないのでこの辺で。”^_^”ところで結末はどうなったか、って?そうですね、島での春、夏、冬の景色は巡り、休暇の度に私はその島を訪れ、離れては心待ちの文通を交わし、手編みのマフラーをもらいながら・・出会った時には大学一年だった私と、二歳下で高校一年生だった友人の妹。彼女は、はつらつ健康的でバレーボール部のキャプテンでした。やがてその彼女が、高校卒業を目前にし関西への就職も決定していた三年目の初春、別れの時。小島から因島、そして尾道へと渡る連絡船でのただ黙した二人の時は重苦しく・・列車の待ち時間に入った尾道の小さな喫茶店で、やはり互いに話す言葉もなく。私が店員さんに注文したのはホットレモン。(喫茶店などほとんど行った事もなかった私は、コーヒー、紅茶以外、このホッとレモンorホッとカルピスくらいしか知らなかった。これは私の当時の定番注文品なのだ。(^^♪)沈鬱な二人の雰囲気のなか、やがて目の前に運ばれてきたホッとレモン。ホッとレモン、ホッとカルピスは、そのグラスを収めたホルダーの取っ手を掴かんで飲むのに、どうしたことか、その時の私の頭のなかは上の空で、しっかり熱いグラスそのもをの掴んでしまって・・「あっちち!!」と慌てながら、また二人の間に沈黙は続き・・やがて別れの時、結局、尾道駅のプラットホームで私を見送りながら俯き涙している彼女。二年半の巡る季節のなかで、ただ最後まで慣れない初恋的もどかしさだけを持ったまま、デッキの私が見たその時の彼女の姿が最後でした。未だに涙の訳も、結局壊れた理由も解らぬままに。所詮、会話し包み込む心の余裕など少しもなく、ぎこちない程の初恋的恋愛は上手くいかないように大よそなっている。その島における私の四度目の夏はやって来はしなかったけれど、人生いろいろの中で、その後の波乱万丈の人生とともに、決して女々しく後を引くことなく、私が歩いた青春の轍として良き思い出として大切に残っているのです。私的には、是非映画化もいいんじゃないかと・・(^^♪そうですね・・回想シーンから配役ですが、主人公に回想シーンでは役所広司 ← もちろ私 “^_^”相手はもう、この際黒木 瞳ということにしておきましょうか。”^_^”で、当時は純朴な青年に・・・キムタク・・はちょっとイメージ違うので違うイケ面で・・なんちゃって (^^)監督は、やっぱり尾道シリーズの大林宣彦さんで。爆 爆いや~お粗末 お粗末。”^_^”(でも真実は泣いた青春だったんですから)(^^)その友ですが、私と妹が付き合っているときも、壊れていったときも、一切立ち入る事はなかったですね。しかし、私も当時恋にかなづち、うぶだったにも関らず、時には一週間の滞在で、友が先に寮に戻っていったのに、私はその妹と一緒に居たさにその後も彼の実家に留まったりしていたりしていたんです。ご家族の鷹揚さに、つい甘えて長居もしていたのでしょうが、それにしても厚かましい。(そしてこの私の青春。これからまた少し続きがあったのです・・)常識があるようで非常識、遠慮屋さんであって時々厚かましい・・まあよく自分でも理解不能なところがあります。木星人(-)B型 人生ガタガタのnextで~~す。爆 爆あ~~!我が人生の恋は、「ダウンタウンヒーローズ」や「蝉しぐれ」の中の主人公のよう。↑すぐに主人公にしてしまうお気楽な私であります。(^^♪でもほんとそんな感じなんですね。信じてチョーだい。爆まあしかし、書けば相当量になるほどいろいろあった青春時代であります。感性はいつまでも変らぬ、それが青春なのです。そして結果オーライ!今は幸せな夫婦生活送っています。(^^♪多分・・思っているのは私だけ? トホホ今日は随分と長くなりましたね。適当に飛ばして読んでくださいよ。(笑)えっ!?長すぎてほとんど読んでいない?そんな~ ^^; どんまい どんまい (^^)The Endランキング参加中です。ポチッと宜しく。グラフィックデザインオフィス亞さんの新刊「人生に生かす易経」発売中とても分かり易い人生ヒントが満載です。↓楽天仲間の「ひめようこ」さんの新刊です。 転職8回のnextもびっくりの転職30数回。 ちょっとコミカルに、ちょっとエロチックに・・ 愉快にそして元気の出るお奨め本ですよ。(^^) 楽天ブックスでどうぞ。