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カテゴリ:六弦黙示録
先日、某有名楽器会社の役員がワシントン条約で規制のかかった木材を申請せず違法にパラグアイから密輸しようとしたことが発覚し逮捕となった事件がありました。NEWSで見た木材は指板用のハカランダ材(50枚)の様です。2018年から30回くらい行っているという常習具合なわけで、対象期間は2018~2024年。約6年で30回となると2~3ヶ月に1回は密輸していた頻度ということになります。
今回押収された50枚程度を30回重ねたとなると単純計算ハカランダ指板1500枚となるわけですが、業務として密輸していたはずです。となると個人ではなく組織ぐるみである種のバイヤー的な役割を担っていたのではないかなと感じます。果たして自社だけで消化していたかは謎ですし、自社ブランドを国内工房へOEMで依頼していたとなるとハイエンド系のOEM先は間口が狭い気がします。 そうなるとOEM先から他ブランドとして出荷されたハカランダ材は違法材を採用している可能性すらあるわけで、芋づる式に炙り出されると業界全体に影響が出かねない気がします。知らず知らずに使ったハカランダ材の確保元が今回逮捕された会社だったりすると知らなかった同業者(OEM委託元)も迷惑な話だなと。 ■ハカランダとは? ツルサイカチ属のハカランダは、ローズウッドの最上位として君臨する高級材。指板やネックに採用するとローズウッド特有の温かみある音とエボニーの様なクリアでスピード感のある発音の良さや分離感、粘りのある独特なトーンが期待出来る。 見た目も密度があり光沢を発するので高級感があり憧れの高級材とされています。1950年代では資源が豊富で標準採用されていましたが絶滅危惧種となってからはワシントン条約で規制が入り、輸入が極めて困難になりました。 そんなハカランダ材は確かに自分達の様な消費者側からしても大いに魅力を感じる材ですよね。美しい見た目に肌触り、理想的なトーン。マニアな人だと香りまで良いとされています。絶滅危惧種で規制された希少材であるが故に所有する側からするとステータスとしても所有満足度が高い材。 とは言え希少なのに多いなと感じていたのは事実。楽器業界も商売なので需要が出てきたとなれば秘蔵ストックを採用するのも流れでしょうが、実は今回の様な密輸による裏ルートが業界内に浸透していて同じような手段で仕入れている会社が多く在るとすれば想像以上に闇深い可能性も高く、業界的でも中々ヘヴィな問題になりそうです・・・ということで、我が家のハカランダネック&ネック指板の画像を貼っときます。 こういった事件もあり今後、検査は強化されるでしょうし、今回の事件を受けて国内市場から新品採用が減り、急に姿を消すかもですね。“ハカランダが全てにおいて最高!”とは思いませんが、見た目にもサウンドにも特性があるので、その特性を加味して匠の技で生み出されたギターは本当に素晴らしいと思います。価格は高いですが魅力を感じる方は入手できるうちに検討するのも良いかもです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 29, 2024 03:18:35 PM
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