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カテゴリ:六弦黙示録
数多く存在するペダルの中でも個人的にグッとくるペダルを作ってくれるのが “Shin's Music”。
今や世界中で絶賛され日本を代表するエフェクターブランドですが、音作りのセンスがめちゃ良い。 ヴィンテージパーツ云々以前に出音は完全にセンスだと思います。そのセンスが抜群だと思います。 “Shin's Music” と言えば代表 鈴木氏による多くのダンブルアンプの修理経験から、その音を追求し魅力を詰め込んだ代表作 “DUMBLOID(ダンブロイド)” です。 ダンブルアンプは故ハワード・ダンブル氏が手掛けたオリジナルハンドメイドアンプで通常販売はしておらず、自ら認めたミュージシャンだけに1台ずつ専用チューンを行って売っていたという伝説のアンプで、欲しくても手に入れられない希少価値から『伝説』とさえ言われ、今では1,000万円クラスの値段が付くと言われる幻のアンプ。 DUMBLOIDに関しては高崎晃モデルは持っていますが、これも派生モデルで玄人向けではあるもののハマると密度があって良い音出すんです。 いなたいヴィンテージ系なのに乾き過ぎておらず太く、滑らかなドライブサウンドが素敵。 ダンブルアンプは全ての個体がオリジナルの為、同じものは存在しませんが、時代によっての特性と全てに共通すべき点があるようです。まずは濁りの無い、ガラスを割ったかの様なクリスタル・クリーンに加え、驚異的なレスポンス、圧倒的なダイナミック・レンジと滑らかなドライブサウンド。 他にも弦がフレットに擦れる音など非常に繊細なタッチにも反応する出音の為、扱うのが難しいとされる反面、最高のプレイにもこの上なく素直で最高のトーンを理想的なバランスで生み出してくれるというのが魅力だとされています。勿論、これは情報の話でしかないので試したことはありませんが。 ※コチラより画像をお借りしております。 “DUMBLOID(ダンブロイド)” としては正式ラインナップから10年経過し、世界的アーティストにも愛用されながら生産台数3000台達成ということで、2つの記念を祝した限定(世界150個)モデル “Shin's Music DUMBLOID-X/ODS” が発売されました。今回の限定モデルは2種類ありまして、通常の “X” では1960~70年代のダンブルアンプをイメージしたローゲインで乾いたサウンド。X-ODSでは1970~80年代の『これぞダンブル!』言わしめたハイゲインで深みのあるサウンドが楽しめる模様。 ダイアモンドグリル&ブラックチキンヘッドノブ、JAZZ/ROCKスイッチの組み合わせは1970~80年代のダンブルアンプに見受けられます。そのコンセプトやダンブルらしさをメインで考えると、自分としては70~80年代のダンブル仕様のODS一択。限定という言葉に弱いので本当は2つとも欲しかったのですが “X” は初期(フェンダー系の内部をMODしていた時代)となると E.W.S.のヴィンテージ系 ハイゲインアンプが我が家に在るので必要ないかなと。。。もう1個買うのは高いですし。。。 2024年6月発売予定でしたが、部品調達の兼ね合いで製造が2ヶ月遅れ9月間近に手元に到着。 音色に関しては流石と言わざるを得ない出来でした。 Shin's Music のペダルって全体的にエフェクターくささが無くアンプに近い。そして濃厚。 例えるならば背油こってりの豚骨ラーメンなのに腹を壊さず無限に食えるという素敵なやつです。 “電源ON” がアンプ電源を操作している感覚に近く、ボリュームやDriveをほぼ0にしてもONにすれば艶のある太い音が出るのでプリアンプ的な扱いや、その特性を調味料として混ぜたい方にもオススメ出来ると思います。 元のアンプの特性も混じりギターの個性も潰さないので、使うギターやアンプとのスイートスポットを探っていく必要があり、このマッチング作業が玄人向けで時間かかる場合があります。 通常のダンブロイドと通ずるところはありますが、X-ODSはピッキングからの反応速度・ニュアンスによる繊細さと大胆な暴れ具合が絶妙で、ピッキング時の飽和感というか、暴れ具合が複雑でチューブアンプに近く格好良い! 独特のトーンはこのペダルにしか出せない気持ち良さがあります。ちなみにゲイン幅は広く結構歪みますのでアンプと合わせれば余裕でヘヴィメタルの領域までいきます。歪みをこよなく愛するギタリストも必見です。 内部基板の重要な部分は隠してあり、X-ODSと書かれた紙も貼りつけられております。 ・・・たかが紙、されど紙。意味は無いけど味はある(笑) 初期ダンブルアンプがフェンダーアンプをMODして作られたということでフェンダー系アンプと相性が良いのではと E.W.S. mini HG-AMP と組み合わせてみました。これがバッチリで、フェンダー系のジャリっとした音が上手くペダル特性とマッチしてめっちゃ良い音。素敵だわ。 ということで、“Shin's Music DUMBLOID-X/ODS” は少し高いけど良い買い物でした。通常モデルと大幅に違うのかと問われれば、明確に違うんですが極端に違うわけではない。あくまでダンブル系で “Shin's Music DUMBLOID” として音の共通点はあるので、余程のダンブル崇拝者でもなければ、同タイプを多くはいらないかなとも感じました。逆を言えば、この1つで満腹中枢を刺激する満足度を得たとも言えます。 まだ売っているのでご検討されている方はご参考にどうぞ! ■過去のエフェクターレビューはコチラ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 28, 2024 03:59:33 PM
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