歴戦を生き残ったドイツ陸軍少尉
★☆企業の中間管理職同様に忙しい小隊指揮官★☆ The German second lieutenant which survived in many battles ~戦車と歩兵のコラボシーンのPANZER RIDERS~ 前回ご紹介したDRAGON社の「PANZER RIDERS(LORRAINE 1944)」(35分の1スケール)を作成中のドイツ陸軍兵士の最後の4体目が完成しましたのでご紹介したいと思います。 小隊指揮官(少尉)は、一般企業では中間管理職的立場です。上官(上司)からの命令を受け、任務を遂行するために身を粉にして、確実に部下を指導・指揮しなければいけません。とても重い責任を負う存在です。上官に厳しい叱咤を受け、部下たちを上手に管理していかなければなりません。時には、一部の部下から不満や反発を受けることもあり、それをいかにして統率し部隊を一枚岩にしていくかということで、常に悩み葛藤していくわけです。絶えず生死の狭間にさらされる最前線では、我々の想像以上に苦しみの多いことだと思います。それでも、心を鬼にして、短時間で的確な指揮をとらなければならないのは、その指揮官の判断一つで部隊が全滅するか勝利するかが決まってしまうからです。 では、4体目の作品をご紹介します。 一見しただけで、このドイツ陸軍兵士は、最前線で戦ってきた歴戦の野戦軍指揮官のようです。まさに、あの映画「Cross of Iron(鉄十字章)」~邦題「戦争のはらわた」の主演俳優ジェームズ・コバーンが演じたシュタイナー伍長の様な雰囲気があります。ヘルメットは,戦場で失ったのか、1943年型野戦規格帽をかぶり、左膝の上に乗せ手に持つのは、下士官以上に支給された「MP40(マシーネン・ピストーレ40・短機関銃)」です。ここでも、自然な感じに、銃の革製スリングベルトを再現しました。 組み立て及び塗色参考図 胸元には、北アフリカ戦以来使い続けたサンドイエローに塗装されたカールツァイス製の6×30倍の双眼鏡、ゴム製のレンズ蓋が装着されています。また、左右の腰ベルトにはやはりサンドイエローのMP40用の弾倉マガジンケースも装着しています。少し疲れくつろいだ表情に見えますが、それでも、常時戦闘可能な緊張感を感じることができます。 当時の記録写真には、こんな風景を見かけることが多いのですが、戦争映画のワンシーンの様でもあり、3cm余りの小さなプラモデルフィギュアに過ぎないのですが、写真で見ると、この兵士に声をかけたら直ぐにでも返答してくれそうな気持ちにもなれます。初戦の対フランス戦、北アフリカ戦、イタリア戦を経て、ドイツ国境に近いフランス国内のロレーヌ地方での戦闘にと転戦してきたという戦歴を感じる威厳のようなものも感じてきます。次回は、これまでの4体をすべて戦車に乗せて、本来の「戦車と歩兵のコラボシーンのPANZER RIDERS」としてご紹介します。 ご訪問していただきDanke!(Thanks) !!(ありがとう)^^)/~ ♪どのページへのリンクもご自由にどうぞ。