前原氏と枝野氏の一騎打ちか 民進党代表選び活発化
民進党の蓮舫代表が辞任を表明したことを受け、後任の代表選びに向けた動きが活発化しています。代表選挙は前原元外務大臣と枝野元官房長官の一騎打ちになる公算が大きくなっています。（政治部・延増惇記者報告）
まもなく、民進党本部で幹部たちが代表選挙の日程調整を行います。代表選挙は早ければ8月下旬にも行われる見通しです。前原氏は27日夜、蓮舫代表と距離を置く議員グループとの会合を行うなど早速、支持固めに動いています。参加した議員は「次は絶対に負けられないから慎重に支持を集めていく」と話しています。前原氏は、28日午後には別のグループの議員らと会合を行う予定で、近く立候補を表明するとみられます。一方で枝野氏ですが、旧社会党出身の赤松元衆院副議長から支持を取り付けていて、こちらも着々と準備を進めています。蓮舫代表の突然の辞任劇の裏には、野田幹事長の代わりに後ろ盾になって支えてくれる人が見つからなかったという背景があります。複数の議員は仮に幹事長を打診されても断る意向を示していました。さらに、蓮舫代表を支えてきた一人の岡田前代表には、幹事長の打診すらできませんでした。ある民進党中堅議員は「これでまとまらなかったらこの党は終わりだ」と話していて、党内のごたごたを抑えられるか一つの争点となりそうです。
