電磁波が…韓国、被害を「測定するな」 THAAD反対派の手のひら返す主張にメディアもあきれ…
韓国・星州に配備された米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」をめぐり、要求を翻すTHAAD反対派に政府が翻弄されている。反対派住民が主張する「電磁波の被害」の有無を調べるため、政府(国防部)が配備地域周辺の電磁波をいざ測定しようとしたところ、反対派が「一方的で欺瞞(ぎまん)的な電磁波測定を取り消せ」と強硬に反対。これを受け国防部は測定を取りやめてしまった。韓国の大手メディアは「国防部は弱腰だ」「情けない」とこの状況を一斉に批判しており、THAAD配備問題が軌道に乗るにはまだ時間がかかりそうだ。 ■電磁波マクワウリ
THAADは米国が開発した弾道ミサイル迎撃システムで、今年4月にレーダーと誘導官制システム、発射システムなどが韓国東南部の慶尚北道(キョンサンプクト)・星州(ソンジュ)郡内のゴルフ場に配備された。
しかし地元では、配備計画が明らかになった昨年7月から住民や左派団体が猛反発。レーダーから出る電磁波が身体に被害を及ぼすと主張したのだ。
同地はマクワウリの産地で、韓国の左派系紙ハンギョレ(電子版)は住民の声として「星州マクワウリは既に『電磁波マクワウリ』といわれている。町を滅ぼすつもりか」と、健康被害に加え風評被害をも懸念する声を取り上げた。