小さな子供へのアプローチについて
このところいろいろと考えています。

私の言う「小さな子供」とは、
幼児～９歳あたりのいわゆるプレバレエ世代。
この世代のレッスンの教材は10歳以上のものに比べると
本当に少ないのです。

バレエ指導はどんどん改良されています。
昔は大人の行うようなレッスンを
プレバレエ世代に指導している時代がありました。
けれど、最先端の指導ではバーレッスンも
早くて８歳以降となってきています。

バレエセミナーで解剖学の講師
フランシス・ウエイツ先生がおっしゃるには、
後方へのバットマン・タンジュを
幼少の子供に指導してはいけないということでした。

それはその世代の子供には
骨盤を安定させたまま、脚を動かすだけの
筋力が発達していないためで、
その状態で行ってしまうと、脚の動きではなく、
骨盤の捻りを結果として習得してしまうのです。

体が成長すれば、骨格も育って安定し、
筋肉も強くなり、（といっても大人に比べるとずっと弱い）
その結果として骨盤を安定させるだけの筋力が自然に身につき、
指導しても、体が応えることができるようになるのです。
子供の体を大人と同じに考えてはいけないのです。
成長するまでは待ってあげる。


そういう諸々のことを考慮しつつ、
小さな子供のレッスンを構築していくのです。