カテゴリ:W杯
昨夜はブラジルが完全にやられたと思った。特に延長後半14分のチリのシュートは完全に入ったと確信して、深夜に「あっ」と家の中で声を出してしまうほど PK戦も、こういう時って気楽にやった方や、相手の攻勢を凌いできた方が勝つもんだ。だからチリが大金星かと見ていたら、まさに九死に一生。自国開催が決勝トーナメント初戦で敗れたら、大変なことになっていただろう。このあたりのプレッシャーは日本の比ではない ただ万が一、敗れていたらフッキのゴールが直前のハンドを取られて取り消しとなった場面が後から随分と言われたことだろう。そんな騒音を消すPK勝利だった チリの戦略はお見事。とにかくネイマールにはシュートを打たせないように取り囲み、相手ボールになったら素早くプレッシャーをかけ、最終的にパスを出されたとしても精度の低いパスしか入れさせないようにした。そのため攻撃から守備に転じる時も、陣形を整えていた こういう試合を見て思うのは、日本には戦術はあっても戦略がないことを痛感する。攻守ともに一本調子なので、ツボにハマればパワーがあるが、ゲーム中に柔軟に対応できる戦略がない。アジアレベルなら、それだけで押しきれるかもしれないし、欧州の国ならば、相手が日本ということで受け身になってくれることもあるかもしれないが、南米のような狡猾なチームと対すると、力をすべて吸収されてしまう。特にゲームプランが崩れた時に、どう対応するか、個々の選手の力量というより、チームとしての統一した意志が求められる ヒヤヒヤの8強進出となったブラジルだが、次の試合のコロンビアは、攻守ともにチリより、もう1ランク上だと思われるので安心できない。最初に決勝トーナメントの組み合わせを見た時「なんだ、準決勝までのすべてが南米のチームか。ならばブラジルは楽だな」と思ったが、むしろ逆のようだ。ブラジルにとって過去のホームでの対戦はいずれも圧倒している南米のチームだが、相手は劣勢を覚悟で、過去の経験値も含め、ありとあらゆる戦略を練ってくる。特にネイマールが封じられた時のブラジルのもろさは誰もが気付いているはずで、そこは確実に突いてくるだろう。オスカーなど、試合に出ているのかどうか、あらためてメンバー表を見直してしまうほど試合から消えていた ドイツやアルゼンチンと対戦するのとは違い、ブラジルも受け身にならざるを得ないはずで、立ち上がりの10分、20分を凌げば、コロンビアにも大きなチャンスがあるとみる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.06.30 00:30:49
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