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カテゴリ:所属なしのつぶやき
ポストを覗くと、一通のエアメール。 「Nっち(本日出発の友人)だったら早すぎるしなあ」 その旦那かな?と思いつつ差出人を見る。 メキシコ・・・? ああY子だ!そうだそうだ! 幼馴染で小学校からの同級生、Y子だった。 昔、MMKの話を日記に記載したことがあるのを、 皆様は覚えていらっしゃいますでしょうか? MMK- そう、私の通っていた高校の「もててもててこまっちゃう集団」。(3人組) その3人集以上だと思われる、 素晴らしい外見とプロポーションを持ちつつ、 性格があまりにも凄まじすぎてMMKに選ばれなかったクラスメイトがいる。 私の親友、Y子のことである。 エアメールは彼女からのものだった。 大学2年次に某私立大学のミスコンで優勝し、 両親が泣きながら止めるもきかず、 大学を中退。 その理由は、 「プロレスラーになりたい」というものだった。 もともと格闘技大好きな少女だと言うことは知っていたが、 2人のお兄さんがいる為か、 実戦の経験もあるものだと思い込んでいたY子。 3年次を迎える直前に大学を中退し、 トレーニングを積んで、 冗談ではなく本当に 一人でメキシコに行ってしまった。 メキシコに格闘技留学しての最初の壁。 それは「体が大きくならない」というものだった。 それもそのはず、 彼女はもともと痩せ型で、 身長164センチ、体重45~46キロくらいの女性だった。 2年くらい経過してだろうか? エアメールが届いた。 「体重がやっと60キロを超えました!」 飛び上がって喜ぶ彼女を想像し、私は絶句した。 彼女の体重が60キロに達したちょうどその頃、 高校時代からつきあっていた彼がいたY子は、その彼Nくんと別れた。 その報告を彼女から聞いたのではない。 半泣き状態で、Nくんから電話がかかってきたのだ。 「あいつ、6年もつきあった俺に何て言ったと思う?」 「・・・・」 「今プロレスに夢中で○○(彼の名前)はもう必要なくなったんよ。だから別れるね、だよ。信じられないよ」 私はY子の性格を考えると容易に想像がついた。 多分、本当に夢中だったのだろう。 「週に1回は手紙書くよ。」 そう私に残して去った彼女がくれた手紙の数は、 年に2通くらいのものだった。 両親と彼を落胆させ、 それでも意志を貫いた彼女は、 一昨年、メキシコにて悪役でデビューした。 昨年、彼女の試合を見に行った。 プロレスの試合を、 ナマで初めて見た私にとって、 彼女の試合姿はとてもじゃないが見られたものではなく、 痛そうで可哀相で・・・その様子を彼女の両親に報告はできなかったが、 2まわり以上あると思われる黒人の彼ができた彼女は、 もうすっかりメキシコな人になっていた。 彼女がこれから活躍できるか分からない。 私が彼女として生まれてきたら、 その美貌を活かし、 別の人生の選択をしていただろう。 夢を実現した彼女の笑顔は、きらきらと輝いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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