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背番号のないエース0829@ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Feb 17, 2006
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カテゴリ:Movie
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1930年代中頃のアメリカは銀行強盗などの集団犯罪が横行、ギャング・エイジと呼ばれた。その中で最も有名だったのが"犯罪王"ジョン・デリンジャーで、その半生を描いた作品である。当時31歳のジョン・ミリアス初監督作品であるが、既に堂々とした作風が感じられて驚かされる。デリンジャーに扮するのはペキンパー一家のウォーレン・オーツ。

不況下のアメリカ中西部を荒らしまわるデリンジャー(ウォーレン・オーツ)一家。メンバーはハリー・ピアポン(ジェフリー・ルイス)、ホーマー・ヴァン・メーター(ハリー・ディーン・スタントン)ら。これをFBIの捜査官メルビン・パービス(ベン・ジョンソン)が追う。パービスの部下は短機関銃で武装しており、ギャング達と変わらないほどだ。世相もあってロビン・フッド的に扱われるデリンジャーを政府の威信をかけて執拗に狙う。銃撃戦で警官を撃ってしまったデリンジャーたち(それまで殺人は犯していなかった)は包囲され、ついにデリンジャー(のみ)は逮捕されてしまう。

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右:ジョン・デリンジャー(ウォーレン・オーツ)
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左:メルビン・パービス(ベン・ジョンソン)

しかし程なく脱獄。メンバーを再結集すると同時に、他の一匹狼ギャングと大同団結を図る。"プリティボーイ"フロイド(スティーヴ・カナリー)、"ベビーフェイス"ネルソン(リチャード・ドレイファス)が新たに加わった。彼らは"スーパー・ギャング"と呼ばれ、警官や州兵相手に暴れまわるが、パービスの捜査網は徐々に狭まっていく・・・

ギャングはいずれも実在の人物だが、物語は脚色されている。映画ではデリンジャーが最後まで生きているが、実際には1934年7月に死亡。"ベビーフェイス"ネルソンの死亡は同年11月だ。映画には出てこないが(話では出てくる)『俺たちに明日はない』のボニー・パーカーとクライド・バローも同時期の人物であり、こちらも1934年に死亡。直接係わりはないが、アル・カポネもほぼ同時期だが、カポネは第二次世界大戦後まで生きていた。

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中間部でのイメージ・クリップぽいシーン(モノクロ)がカッコいい。

主演のオーツはペキンパー作品以外ではこれがベストではないか。教養もバックもなく、実力だけでのし上ったタフな男を熱演(実際の本人にも結構似ている)。脇役ではリチャード・ドレイファスがキレやすいギャングを演じて印象的だが、ハリー・ディーン・スタントンやジェフリー・ルイスもなかなか良い。そしてもう一人の主役、パービス役のベン・ジョンソンが何と言っても素晴らしい。本作がベストかもしれない。エピローグで各人のその後を短く伝えているが、パービスはデリンジャー一味壊滅後FBIを辞職、後にデリンジャーを撃った拳銃で自ら命を断った、という解説が余韻を残す。

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左:ハリー・ディーン・スタントン、右:リチャード・ドレイファス
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左:スティーヴ・カナリー。右:アクションシーンの迫力は凄い。

哀愁たっぷりなギターによる音楽は『ウォーリアーズ』のバリー・デヴォーゾンが担当。以前はオープニングタイトルからその演奏が聴けたが、現行の米版DVDでは何だか陽気な曲に代わってしまっていた。元々はどちらなのだろうか。

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本作で1930年代のアメリカを描いたミリアスは、次回作『風とライオン』で1900年代初頭のアメリカに挑戦。この2作品は「アメリカとはこういう国」というのを知るの意味でも優れた作品だと思う。レンタル店で見かけたら是非手に取って頂きたいもの。

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今でもFBIの射撃練習の的になっているらしい。
 
監督:ジョン・ミリアス
製作:サミュエル・Z・アーコフ
脚本:ジョン・ミリアス
撮影:ジュールス・ブレンナー
音楽:バリー・デヴォーゾン

1974年・アメリカ / 108分 / 評価:4.5点 / 子供:○

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Last updated  Feb 17, 2006 10:45:14 PM
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