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カテゴリ:Art
先週に続いてモディリアーニを。(絵はTOPページに掲載)
モディリアーニが残した作品は約340点。そのうち風景画が4点であとは人物像・肖像画である。静物画は1点もない。 本作は当時の愛人ジャンニュ・エビュテルヌを描いたものでジャンニュは当時20歳。画学生でモディリアーニとは1917年に知り合い同棲を始めた。翌1918年11月には娘ジャンニュが誕生し、1919年に二人は結婚したが、既にモディリアーニの健康は最悪の状態であり、モディリアーニが結婚の誓約書をジャンニュに渡しただけだった。翌1920年1月24日、モディリーニは結核性脳脊髄膜炎のため僅か36歳で死亡。ジャンニュは二人目の子供を宿していたが、モディリーニの死の翌日、アパートの5階から投身自殺して後を追った。モディリアーニの晩年については何度か映画化されており、近年では『モディリアーニ 真実の愛』(2004)が記憶に新しい。 モディリアーニの人物像の特色としては「全体的に縦長で、特に首が細く長い」と「目が背景色で塗りつぶされている」の2点が有名だ。本作は縦長であることには違いないが、目は塗りつぶされておらず瞳が描き入れられている。全体にマニエリスム的であり、まるで聖母のような穏やかさを感じさせる作品である。 4月に渋谷のbunkamuraで「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」が開催されるようだがこの作品は来るのだろうか。もう一度見てみたいものだ。 <絵は掲載が終わるとARTページに移行します> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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