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カテゴリ:書評 SF関係
昭和50年11月発行。あまりにタイトルが
地味なので、ず~っと読まないでいました。 やっぱしソノラマです。少年が読めばおもしろい。 SFかと言われれば疑問符がつくくらいの SFです。挿絵の少年<寺山 亘>中学1年生が 手にしているのはコンパクト型のタイムマシンです。 現在と違う時間と次元を行き来する事ができる 優れもの。そう、寺山一家は未来から歴史の収集に来たのでした。 引越し先のお隣に住む同じ学年の登志子とすぐ友達になります。 そして二人は、同学年の小野崎次郎を協力して助け出す事になって行きます。 この小野崎少年は、母親と暮らす母子家庭で..。母親のみよが会社の清掃員をしながら 夜は、チューリップの造花を作る内職をして生計をたてていましたが、 過労から倒れてしまいます。みよは、心臓を悪くしていたのでした。 病院へ入院する事になったみよは、次郎に勤め先の社長からお金を借りてくるように 頼みます。しかし、社長はこれまで貸したお金の事もあり給料の前借はおろか <病気ならもう会社に来なくていい。>と言うつれない返事でした。次郎は たまたま書類の間からお札の入った封筒を目にして盗んでしまいます。 こういった全てを亘は、次郎の脳裏から読み取ります。母親のみよには 心臓病の薬を、盗んだお金は会社にばれないように返し..。父親の寺山氏もみよの就職先を 世話してさあこれからと言う矢先、次郎が忽然と姿を消してしまいます。 ここからが面白いと言うか読ませると言うか..。苦労知らずの今の若者に 読ませたいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.02.15 10:36:23
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