小学生と川遊び
地震と緊急地震速報について あれこれ書きたいことはありつつ毎日があっという間にすぎていき、夏休みも終わりなんですね~。夏休み最後のイベントにと、先日、小学生を連れて川遊びイベント開催しました。レクチャーのみや引率者むけの沢登り講習とかはやったことがありましたが、小学生は実は避けていました。というのも、小さい頃から自然で遊んでいないと、思いもかけない体の使い方をして、大けがをするという話をよく聞くからです。例えば、台形になっている岩から飛び込むとき、前方に飛ぶでしょ。普通。それができない。障害物のない安全なところで、暮らしていると、障害物を避ける能力が発達しなくて当然ですが。。なので、数回お断りしたのですが、熱意にうたれ、アウトドアでもしっかり遊んだことがある子どもたちというので、初の試みのチャレンジしてみました。結果、子ども達がほんとに素敵で、こっちが感動をもらいました!この子たちなら、沢登りも十分連れて行けそうです。好奇心も優しさも行動力もいっぱいでした。写真は(私は一枚しか投稿できないけど、みんなどうして何枚も載せられるの?)顔がうつってないのを。。もっといい写真いっぱいあるんだけど。。まず初日はレクチャーしました。吉祥寺のフリースペースのクラフト教室にもなっているばくってところです。カフェもこれからできるそうで、絵本もいっぱい置いてあり、自主印刷もできる、さすが吉祥寺っていう素敵な場所です。お近くの方は是非どうぞ♪まず、こどもたちに呼ばれたい名前を書いてもらい自己紹介。呼ばれたい名前を伝えるっていうのは、その子の気持ちを個性を大事にするよっていう大切な作業のようにいつも思っています。朝、ママと宿題しなさいって話でバトルしてきた子もいたと後で教えていただいたのですが、最初はいやそうだったけど、なんだか楽しそうにみんな自己紹介してくれました。レクチャー内容は、ひざより上に水があると流されちゃう事。蟹あるきだと、渡れる方法。危ない場所の見分け方。水中めがねの曇り止めの仕方。フローティングベスト(ライフジャケット)での上手な流され方親は絶対、子どもの川下にいること命にかかわる部分だけ指図するけど、あとは好きなように遊んでもらうこと、ケガした時の対処法親の格好(今年は2度ほど水温は低く、お盆すぎたらさらに水は冷たい)などなどをレクチャー。川なんか行かないと言っていたお子さんがレクチャーのあと、行きたい気分になったという嬉しい報告も。おもしろかったのは、川の流れ方。さすが小学生6年生女子は頭脳明晰。外側の流れが速かったと教科書にあった。いや、内側では?でも、テストでは外と書いて○だった。。でもね。わたし、川の外側に砂って書いたんです。たまたまなんだけど。確かに学校では、外側が急で内側に砂が堆積。そう習ったよなあ。でも、実際の川をみて、流れの外か内かで、流れの速さを判断したことなんて一度もないことに気づきました。むしろ、逆。砂があるほうが流れが緩い。泳ぐときもカヌーのときも、こっちの情報が大事です。件の教科書事例は、内側に砂が堆積している場合の理由づけにすぎなくて、岩の場所、岩盤、(内側が堅い岩壁のときなんて、外側に砂地ってことはよくあるし、下流域か中、上流域かによって全然違う。知識から物事を考えるのではなく、自然の事例から物事が考えられたらいいのになあ。この優秀な頭脳に、知識を先に与えるのはもったいない気がすると思ったりしました。で、宿題にしました。川みてから考えようか?教科書にはどっちが速いってかいてるか、見てきて。どんな時にそうなってるって書いてるかも教えて。。って。さて、当日、ひさびさの晴天。そして最高の川日より。。楽しかったです。こどもたちに遊び方はまかせちゃいます。なんだかあれこれ大人の枠にはまった遊びを伝えるのも無粋なかんじがして。ライフジャケットでの流れ方は、大事なので伝えました。ヨモギの曇り止めも、みるからにキク科のヨモギくらいは判別して欲しかったので、教えました。「ちゃんと裏が白いんだよ。パンを作った事あるから知ってる」って子どももいました。実際、くずなどでも曇り止めになります。ただ、草臭い。。よもぎは、気持ちいいのもあるのかな。今回、よもぎが遊んでいる場所からやや遠いところにはえていたので、とりに行くのが大変そうでした。「他の葉でも試してみたら」と言ってみたら、いっぱい試して、すごくいい葉っぱをみつけて情報を共有していました。事実から知識を学ぶってこういうことだなって思ってたのもしくなりました。椿科のような油っぽそうな葉っぱでした。種類はわかりませんでしたが。これだけでも立派な研究になりそうですね!終わってから、夏休みの自由研究に川遊びとした子どももいるそうです。子ども達のお気に入りは飛び込み遊びでした。写真よりもっと高い所からも飛び込んでいました。飛び込めない3年生の男の子がいたのですが、みんながすごくすごーく待ちくたびれて体が冷たくなっちゃうくらい応援してました。でも、だれも押したり、無理矢理やったりしません。優しく応援しつづけてました。すごい。大人は結果をすぐ求めがちだけど、こどもは待ってくれるんだね。自然も待ってくれる。結局飛べなかったけど、来年でも再来年でも長いスパンでかまわないことって、学校じゃなかなか教えてできない、自然だけが教えてくれることかも。。なんて思いました。親も楽しんで飛び込んだり、流されたりすごく楽しかったそうです。りす飼い主兼夫も今回は特別出演。沢蟹とったりしたとき、産卵の季節からなのか、子どもがおなかにいっぱいくっついている蟹を発見。寒かったので、バーナーを使ってできる簡単な温かいものを手配してくれたりしました。参加メンバーの方の、牛乳パックを燃やしてオーブンかわりにするホットドックも楽しくおいしかったです。そして、。生きる力ってこういうことかという感想をたくさんいただきました。動物としてのDNAが呼び覚まされちゃうというか。。。何かあっても、何にもなくても、自然と遊べたら、いいよね。つらいことがあっても、川で遊んだ記憶っていつまでも心の支えになりそう。9月6日は乳幼児むけの川遊びです。晴れるといいな。小学生の川遊びも水位をみながら場所の選択を前日まで悩みました。台風で水位がちょっと増えた方がおもしろけど、増えすぎると乳幼児には危険になっちゃうし、場所選びは、気をつかいます。でも、みんなが楽しんでくれると、それがとっても嬉しいです。