『パーフェクト・ブルー』
宮部みゆきさんの小説。けっこう古い作品、というか初の長編小説だそうです。探偵事務所の元警察犬マサの目線で語る形式になっています。(このマサがとても優秀な犬なのです。)結構残忍でショッキングな描写が多く(PG指定間違いなし)、宮部さんには珍しい、決してハッピーエンドではない結末ですが、なぜか、いつもどおり清々しい。登場人物たち、加代ちゃんや、糸子、進也なんかが生き生きと愛らしく描かれているからかもしれません。無駄のないスピード感もいいですよね。案の定2010年と2012年にドラマ化されていました。けど、他の作品もなのだけれど、内容や設定が変更されていたり、やむを得ないですが、どうしても原作を読むと内容だけでなく、自分のイメージというかカラーみたいなのがついてしまったりしているので、私的には、もしかしたら観ない方がいいのかもです。(作品によっては、是非見たい!!時もありますが)(余)竹内義和さん原作のアニメ『PERFECT BLUE』(最近観た!)とはまた別のものですが、こちらも面白かったですよ。