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テーマ:バンドマンの語り場(1277)
カテゴリ:DRUM
電話がなる。誰かと思ったら元ドラムの先生ジャンバティスト。
レッスンやめますというメールをおくってから10分後ぐらい。 「メールみたんでしょう?ドラムスクールにいくのでレッスンやめます」 「いや、みてないよ?どこにいくの?」 「あなたの元先生のとこ、エマニュエル ブルソー」 「ああ、あんたはもっときっちりしたレッスンやりたがってたから、あそこなら最高だ。彼はパリで3本の指にはいるドラムの先生だよ。先生によろしくな」 てなかんじで、コンサートのときには声をかけるようにといわれ電話をきった。。 さて、第一回のレッスンに。。。 一応、買ってこいと言われた教則本を何日か前に買い、一応最初の方は目をとおし、口でカウントしながら叩くというのを何回かやってみた。 いくと、とりあえず教則本NO1を何ページかコピーさせられ、とりあえずそれからやってみることに。 「じゃ、これたたいてみなさい。私がカウントだしますから、1 & 2 & 3 & 4 &」 そして、先生はこのカウントを自分のドラムセットのバスどらで出し続ける。私はそれにあわせて、コピーにのっているフレーズをたたく。 横でカウントだされながら叩くのはじめて。そして、ま、簡単なフレーズとはいえ、初見で人の前でたたくのもはじめて。緊張しなかったといったらうそになる。ドラムがなってるかとか、フォームがどうこうと考えてる暇もなく、必死で楽譜どおりにたたいた。 なにが調子くるうかというと、カウントがのろい。つい、1、2、3、4のカウントと間違えて叩きそうになる。1 & 。。。なのでスピードが半分。 「うん、なかなかよくできてるねー。テンポがしっかりしてるね。譜面ちゃんとよめるねー」 ほめられてるように聞こえるかもしれないが、やらされたのは本当に簡単なフレーズ。 私が思うに先生は私がもっとぜんぜん「できない」と思っていたんだと思う。 私が初心者じゃないのに満足しているようだ。たぶん、初心者におしえるの、大変なんだろう。 「私はとにかく左足にこだわるんだよ。左足のかかとでカウントし続けること。これをわすれちゃだめだ」 これは、自分もやっているが、時々肝心なときにやってない。フィルインのときにかならずやりなさいと注意される。 さて、調子に乗って?かどんどん先にすすむ。 これたたいて、はい、あれたたいて。だんだんブレイク(フィルイン)のはいったややこしいやつにすすむ。「ちょっと譜面じっとみてそれから、はい叩きなさい」とくる。だいたい10秒から20秒ぐらいのあいだに4小節の譜面をみて、」それでは叩いてご覧」とくる。 フィルインがはいると失敗したりする。どうも、3回までやらせてもらえるようだ。頭では「タンタタン、ン タタト ドドドン」とわかっているのに、あせってるからからだが「タンタタン、ン、タタン ドドドン」と叩いてしまう。そして、スネアなのにタムたたいたり。。。 「そうじゃなくて、こうだから、いい?」 と、先生がこのなんてことはない簡単なフレーズを叩く。 ここで、私はくちがぽっかーーーーーーーーーーーん、とあいた。 なぜかって? すっげぇ~大きな音 私が叩いたのを「擬声音」で表現すると日本の漫画にでてくる「ドンドン、パンパン」だとすると、先生のはそれのアメリカンコミックにでてくるようなバージョンというか、 「BOOM!BOOM!BANG!BANG!」 しかも、心地のいい音。 先生はもう60歳ぐらい、筋肉隆々でもないし、リラックスしてすわってさらっとたたいたってかんじ。そりゃあ先生のドラムセットだけソナーのジャズ用っぽいやつ。生徒用の3台あるパールよりいいやつなんだろう。 しかし、バスドラもタムも生徒用のより一まわりちいさい。 なのに、この音『なにぃ~っ!!!????』 そして、一緒に叩きましょう。。。とやるとどうなるか? 自分の叩いてる音が聞こえなくなる。。。。のである。 たった30分の個人授業は「短い」とおもっていた私。 なのに、この「短い」間に「大汗」かいていた。 そして、「はい、来週はこれと、これとこれ。。。フラムはならった?ちょっとやってみて。はい、できるね、じゃあこれも」 10ぐらいの課題をだされ、結局コピーした教則本NO1はもうやらなくていいといわれ、NO2からやることになった。 帰るときに「私はミスは許さないから、譜面通りに叩けるようにならないとだめだよ」。。。といわれた。 「は、はい、おっしゃるとおりで。。」といったものの、私の顔が引きつってるのをみて、 「ははは、ま、そんなに気にしなくてもいいけどね」 そうしてドアをあけると次の生徒が入ってきた。 「おう、ファブリス、彼女は僕の新しい生徒だよ。なかなかのものだからすぐ君ぐらいうまくなるよ。練習しないとおいこされるぞー」と、ギャグをとばす。 私は緊張の上にプレッシャーを追加され、まださっきの音のショックをうけたまま、放心状態で外にでた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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