カテゴリ:ワイン
ハーフ・ボトルが買ってあったので、レ・パゴ・ド・コス2001年を飲みました。まだ4年そこそこですよね。
普通なら飲めないボルドーのはずが、飲めてしまう。今日はその話です。 いつ頃からか、ボルドーのワインが早く楽しめるようになりました。理由は簡単で、時代のテンポが速くなったから、昔なら悠長に待てた時間が、今は待てない。だから早く開くように、ワイン作りを変えたのですね。 最近のボルドーは、ほとんど若飲みが効くように作られています。ブルゴーニュに対抗してでしょうか。 それもいくらかありでしょうが、それよりも、時代の変化に対応して でしょうね。本当のところは。 それに決定的な影響を与えているのは、おそらくカリフォルニア・ワインですが、それは明日の話にとっておいて、今日はレ・パゴ・ド・コスに焦点を絞りますね。 香りはなかなかインク風。少しヨード香がある感じ。ということは、結構濃い。 暖まってくると、花が出てきます。かなりいいですぜ。 この年のコス・デストゥルネル(レ・パゴ・ド・コスのファースト・ブランド)にパーカー先生は 94-96 という高得点を与えています。ブドウのグレードに見劣りは当然あるものの、セカンドとはいえ畑は同じわけですから、このレ・パゴ・ド・コスが悪いわけないんです、ホント言うと。そんなもの、論理的必然ね。 だから、こういう年のセカンドを Rokku は努めて買うようにしています。 2000 年のボルドーは、とんでもない大ビンテージなのですが、その中でも話題になったワインの一つがピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(Pichon Longueville Comtesse de Lalande)です。何点だったか忘れてしまったのですが、パーカーの点数が高いので、値段も当然比例します。 ところが、セカンドは意外なほど安かった。Rokku は2本買いました。1本はすぐ飲むため。もう1本は、もちろん置いておくためです。もちろん、とてもおいしかったです。2本目をいつにするか、それが楽しみなです。 さて、話をレ・パゴ・ド・コスに戻します。開栓後2時間ぐらい経つと、すごくよくなってきましたよ! クロド・デュガの純はないけれど(最近、ボルドーとブルゴーニュって同列に論じられそうな気がする。お互いに、大向こうを意識しているのだろうね)、ボルドーにありがちな、混ぜることによる泥臭さはかなり回避されていて、結構「純」な感じのおいしさを楽しめました。 Rokku は、このボトルを2,000円以下で買いました。ハーフ・ボトルにしても、かなりお買い得。この値段でもし本格ボルドー、しかもブルゴーニュとの同質性まで感じさせるワインが飲めるなら十分! という感じです。 結構、究極の92点ぐらいまでくるかな。安いですしね。 でも、翌日になってじっくり考えるに、ブルゴーニュの同質性という点では、ボルドーの割りにはということでしないかな、と思い直しました。 点について訂正する必要までは感じないけど、ブルゴーニュの純度の高いフィネスと比較するとなると、やっぱり泥臭さとまではいかないまでも、純度の高さが保証されているとまでは言えない。そこがセカンドの限界なのかもしれません。 この日記を見直しながら、もう一度考えた結果、やはり点数も少し下げます。結論!91+ 大した差ではない、と思うでしょ? いやいや、それがなかなかの違いなんです。それほど 92 点は Rokku にとって重いということですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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