Peaceful Love from Germany

事故のため、30分以上電車の遅延。
待ち合わせがあった私は少しそわそわしながら次の電車を待っていた。

そこへある男性が話しかけてくる。
状況を説明してくれ始めたから、私がドイツ語のアナウンスを理解していない思ったのかな。

そこで、英語もドイツ語もわかると知ると、「客席乗務員ですか？」。
まただ。典型的。
そうでなくても、他の言葉を話す人たちは五万といるのよ・・・


そこで、コンサルティングやセラピーをしていると告げると、
「それは、人々に必要な仕事だね！皆、問題を抱えているからね！！」と。



聞いていると、どうやら彼自身の”悩み”に話が発展してしまった。


53歳。　バツイチ。
大きなお庭のあるお屋敷を買ったのに、自分ひとりで住んでいて寂しい。
仕事ではバリバリと頼られるビジネスマンなのに、プライベートではむなしい気持ち。
ただ、一生を共にする、心の底から通じ合う女性と出会いたいんだ。


と。



かなりロマンティックな感じの良い紳士なので、タイミングさえあればモテルはず。
でも、お仕事が忙しくて時間がないと・・・


私は個人的に、その女性版の人たちも何人か知っているため、
なんて勿体無い！という思いでいっぱいだった。



最後に彼は、とても満足そうに
「充実した会話をありがとう！とても楽しかった！」
と言い、力強い握手をしてお別れをした。



こういう事が、頻繁にある。


自分が「セラピスト｣と告げても告げなくても。



皆、話を聞いて欲しいのだろうな、と、毎回思う。



なので勿論私も話すけど、ベクトルを相手に向けて話す事で
相手が、聞かれているのと同じように感じるようにする。

知らない人や、話を兎に角聞いて欲しいと思っていると感じた場合には、
自然とそうなってしまう。


元はすっごく私自身がおしゃべりなのに。
そう、おしゃべりだから、聞いて欲しい気持ちがわかる。


だからそういう人に出会ったときは、相手のその気持ちを完全消化させてあげたい。
そして、最後の相手の笑顔を見るのが好き。

本当に、話し始めた時と終わりの方では、顔の輝きが変わっていることが多いの。





『聞く』って、とても大切なことなのだと思う。
『聞いてもらう』だけで、自分の中で、何かが抜ける様に。



『聞き上手』な人に憧れるから、そのような人たちを素敵だと思うから、
私も『聞き上手』になって、相手の人を受け止めてあげられるようになりたいと思う。


そして、沢山の人の笑顔に出会いたい・・・