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ラム酒 インプレ【今日もラムを飲んでます】

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2021.03.05
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【プランテーション・ザイマカ スペシャルドライ】​

プランテーション・ザイマカ
ジャマイカのラムです。

フランスのコニャック屋さん、フェラン社のラムブランドであるプランテーションの製品です。
Xaymacaはザイマカと発音する古い言葉らしく、「ジャマイカ」の語源だそうです。


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フェラン社はジャマイカのラム会社:ナショナルラムズの株式を持っているので、モニマスクとロングポンドの両蒸留所のラムを使えるようです。

このザイマカ・スペシャルドライは両蒸留所の数タイプ、1年未満~8年熟成のラムを、フランスのフェラン社のコニャックカスクでダブルエイジングしたもののブレンドだそうです。

全ての原酒はジャマイカ伝統の製法で作られていて、自然酵母による1~2週間もの発酵期間を経て、単式蒸留器で蒸留されています。

度数は43%、砂糖などの添加物は無し、ということが裏のラベルに書かれています。



モニマスクやロングポンド蒸留所は独自のブランドでラムを売ることなく、未成熟ないわゆるバルク・ラムをヨーロッパに販売していて、ヨーロッパで熟成されたそれらのラムはボトラーズブランドから販売されています(ジャマイカで長期熟成されたものもあります)。

それらは天然酵母による長期発酵と単式蒸留というスタイルから、他のエリアで生産されるラムよりも高いエステル値の「強烈な」風味を特徴としていて、欧米のハードコア・ラムマニアから絶大な支持を得ています。

そのため、このプランテーション・ザイマカが発売された当時は、ラムマニアの間ではかなりの話題になったようです。

なにしろボトラーズブランドのジャマイカンラムとは比較にならない程の低価格で、しかも限定品ではなくレギュラーラインナップ、さらにプランテーションの得意技である加糖がなされていない、ということで、みんなの注目を集めることになりました。

僕はアグリコールラム同様、ジャマイカのラムは全然好みではなかったので飛びつきませんでしたが、先日飲んだ​ワーシーパーク・シングルエステート​が殊の外飲みやすくて美味しかったので、今回飲んでみることにしました。

さて、どうでしょうか。
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香りはいかにもジャマイカ。
カラメルよりも、熟して腐る寸前の果物(パイナップルとバナナ)の香りが満点ですが、意外なほど樽(オーク)も感じられます。
時間がたつとバナナ感が増大して、それと共に全体がかなり丸みを帯びた香りに変わります。

飲んでみても不快なクセ(ゴムを燃やしたような風味)は全然なく、ポットスティルにしては重量感もほどほどで、とても飲みやすい。
味わいの要素としては、まだ青いバナナと熟しすぎた濃いバナナ&パイナップル、透明感のあるキャラメルと発酵茶、それに柑橘とスパイスの感じもあります。

適度な甘さも感じられ、総合的にはジャマイカらしい風味が豊富にありながら、とてもよくまとまっていて飲みやすいラムだと思います。

そのバランスの良さ、飲みやすいジャマイカンラムという点では、ワーシーパーク・シングルエステートに通じるものがあると思います。

ワーシーパークの方が香り立ちが強く、フルーツ感にバランスよく加わった柑橘と紅茶の感じが、洗練された印象を形作っているのに対し、ザイマカの方が甘いバナナ風味が濃く、風味の複雑さという点では劣りますが、全体がより円やかにまとまっている感じがします。

そしてその円みこそがプランテーションの必殺技・コニャックカスクによるダブルエイジングの効果かもしれません。

さすがフェラン:プランテーション!
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はっきり言って、ジャマイカンラムの多くはアグリコールラム同様、独特の風味があるので(両者の風味は全然違いますが、不快な要素があるという点で)、僕のような普通の味覚の人には飲みやすいとは言い難いと思います。
友人の集まりなんかでいろんなラムを持って行って、みんなの反応を見てみてもそれは明らかです。

でも、このプランテーション・ザイマカは、フェラン社によって不快要素を取り除かれ、或いは限りなくゼロに抑えられ、ジャマイカンラムの好いところだけを抽出したかのように調整されていると思います。

なので、逆にジャマイカンラム好きのハードコア・ラムマニアからすると物足らないと感じるでしょう。

いい意味でも悪い意味でも、大衆迎合的ラムを見事に作り出すフェラン社:プランテーションの真骨頂と言える製品だと思います。

やろうと思えばマニア絶賛のクセの強いラムを出せるにもかかわらず、このブレンドを商品化したフェラン社の余裕、懐の広さ、熟成・ブレンド技術の見事さを深く感じました。

【僕の評価】5段階中の5+
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最終更新日  2021.03.05 20:40:05
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