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2011年02月25日
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カテゴリ:旅日記
トラステヴェレ地区でこの日もう一つ観た教会、
サンタ・マリア・イン・トラステヴェレに着く頃には既に5時半。
同じ地区にあるとはいえサンタ・チェチリアからは結構離れています。
黄金のモザイクのファサードが見所の一つなんですが

S.Maria in Trastevere もう真っ暗でいい写真が撮れなかった。 

実際にはライトアップの光がモザイクに当たってキラキラと幻想的だったんですけどね。
この教会はサンタ・チェチリアとセットで1月3日の日中に出直したので
もっといい写真を後日アップします。

S.Maria in Trastevere 中に入るとちょうどミサの時間。

S.Maria in Trastevere 後陣モザイクや

S.Maria in Trastevere ドメニキーノの「聖母被昇天」など

見所がたくさんありますがミサのため主祭壇には近づけませんでした。
特に後陣モザイクは今回の旅の目的の一つだったので3日の出直しにかけることにして
この日はじっくり新年のミサの雰囲気を味わわせてもらうことにしました。

ちょっと興味があったのは「ミサは何語で行われているか」ということ。
ラテン語なのかイタリア語なのかどっちなんだろうと思ったんです。
聞いた限りではイタリア語でした。
「主イエスはこうおっしゃった…」とかところどころ聞き取れましたから。
ただ現代の口語イタリア語なのかどうかまではわかりませんでした。
ミサの典礼文だから特殊な用語もあるだろうし何とも言えませんが
少し古い文語のイタリア語ではないかという印象を受けました。
でもラテン語じゃないから参列者には司教の言葉が
お経のようにちんぷんかんぷんということはないと思います。

あまり熱心ではないとはいえ一応仏教徒の端くれであるはずの私たちが
異国の教会で立ち会うことになったミサ。
思えばこの日最初に行ったサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会でもミサの時間だったっけ。
お邪魔しました、気が向いたらでいいので私たちと家族、友人にも祝福をと心の中で唱えつつ
(神様と名のつくものは何でも崇める多神教徒ですから)
深々と一礼して教会の外に出ました。

「今日も充実した一日だったね」などと話しながら教会前の広場を歩き出した途端
午後6時を告げる鐘が鐘楼から鳴り響きました。
そうだ、ラテラーノ教会の前でも鐘の音を聴いたんだ。

ローマの鐘。私、ローマにいるんだ。

不意にこみ上げてくるものがありました。
広場や市場、定番の観光名所や目抜き通りの喧騒。
馬車が通る時に聞こえる蹄鉄が石畳を叩く音は2700年の昔から変わっていない。
ほんの100年前までは車のクラクションやエンジン音の代わりに響いていた音。
でも一歩裏通りに入ると物音一つしない静寂があたりを包む。
聞こえるのは私たちの靴音だけ。
動と静の、畏怖すら覚えるほどのコントラスト。
これもまた一つのローマの顔。
鐘の音を聴きながらそんなことが思い出されてその一つ一つが心の奥深くに刻まれていくようで。

そのまましばし感慨に浸っていたかったけど亭主殿の
「早くトラム乗り場に行こう、今日は祝日モードで間引き運転だから」という言葉で
現実に引き戻されてしまいました。
スーパーも早じまいなので急がないと夕食用のサンドイッチやサラダが買えなくなっちゃう。
腹が減っては旅はできません。
後ろ髪引かれる思いで「また明後日来るから」とトラステヴェレに別れを告げ
トラム乗り場に急いだのでした。





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Last updated  2011年02月25日 16時27分19秒
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