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年下彼氏

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るるる4276

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2006.03.02
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ゆうべ いつものように
ひとあし先にお風呂に入ったゆーきが
珍しく何も言わずに静かにしていた
普段なら3分もたたないうちに

「るるタ~~ン!! まぁだぁ~~?!」

早く入ってこいとうるさく呼びつける
それを無視して
『どうぶつの森』に熱中したり
みなさんのブログを読んでいると
わざわざ一度湯舟から上がって
部屋まで様子を見に来てゎ

「も~~~!! 一緒にはいろうよ!」

「、、、たまにゎ独りではいりなよ~」

「い、、一緒にはいるのイヤなの?!(´・ω・`)ションボリ」

アタシゎ本当ゎ自分の好きな時に
独りでの~んびりはいりたいんだけど
余りにしょぼくれるので
しゃ~ね~なぁとおつきあいする
しかも これ毎晩なのだ

お風呂の明かりゎ消して
廊下から洩れる薄明かりか
気分によってゎろうそくを灯して湯舟につかる
そうやって薄暗がりの中で
2人向かい合ってつれづれ話すのが
なによりゆーきゎ嬉しいらしい

一緒に入るからといって 
少しも色気づいた事などなく
その日心に浮かんだ様々な事を
少しづつゆっくりゆーきが話す時間なのだ
普段ゎ口数も少なくて
自分が思っている事を口にするのが非情に苦手な彼でも
ぬるいお湯とこの薄やみが
悩みごとだったり不安だったり
仕事や人生について彼にのしかかるものを
口にしやすくしているらしい
気がつくと2時間近く入っている日もあって
2人の一番のコミュニケーションになっているんだろうなぁ

それがゆうべゎ珍しくなんにも言ってこない
どうしたんだろう。。
そっと覗いてみると
なんと湯舟の中で熟睡している
自分の眠さにかまけていたけれど
そう言えばここ2~3日
ゆーきもやたらにだるくて眠いようだった
自分ばかり優先していた自分に
ちょっとだけ嫌気がさした

アタシが引きこもっていられるのゎ
ゆーきがその分世界に向き合ってくれているから
例えそれがゆーきの望んだ事であっても
疲れる事に変わりないんだよね
なによりゆーきもカミゴト系の人だから
敏感に反応しちゃうトコあるのにね
独りだけぐーぐー寝ててごめん

声をかけると
ゆーきゎ(*。*;ノ)ノ ビクッ!と目を覚した
少しだけ熱いお湯を足すと

「先に今日ゎ出るね」

そういって体を拭くと
冷めたお茶を注いだコップを持ってきた

「ここで るるタンと話そーっと」

浴室の引き戸を半分開けて
脱衣所に座りながら
湯舟の中のアタシにアレコレ声をかけてくる
ふと見ると
プリンが後ろ足で立ち上がって
湯舟の端に零れたお湯を舐めていた

いつかこの日の事を懐かしく思い出すのかな。。
なんて事の無い夜に違い無いのだ
感動も喜びもない
けれど苦しみも悲しみもないそんな一夜
きっといつかあんな夜を過ごしたと
思い出す日があるのだろう
きっと取り戻したい時間があるとしたら
こういう時間なんだ

いつかプリンゎ死ぬ
それゎ間違い無い事だ
時ゎ必ず過ぎていく
だれの上にも平等に
金持ちにも 貧乏人にも
健康な人にも 病に苦しむ人にも
幸せだと思う人にも 悲しみに暮れる人にも
全て平等に過ぎていく

「アタシもしプリンが死ぬ時がきても
苦しくないかもしれない
きっと ひどくつらいだろうし
悲しむだろうし声をあげて泣くんだろうな
それでもね 苦しまないかもしれない」

ゆーきゎ黙っていた

「その時ゆーきがいてくれるなら
独りぼっちになったんじゃないと思える気がする」

「どうして」

そういったゆーきの声が震えていた

「僕ゎこんなにるるタンを傷つけてきたのに
どうしてそんなに僕の事を信用して好きでいてくれるの。。」

「。。。好きだから。。かなぁ」

そうとしか言い様が無かった

「るるタンゎ誰の事も嫌いになれないよね
騙されても 殴られても どんなに酷い目にあっても 
だれの事も嫌いになれない事に苦しんでた
もし他人を嫌いになれたら
るるタンの苦しみゎどれ程無くなるんだろう
でもるるタン 
『そういう病気』だから『僕を好き』なんじゃないんだろうか
そう思うとつらいんだ。。。」

いつのまにかゆーきゎ啜り泣いていた
アタシゎなんと答ていいか分らなかった

アタシゎこの世界が好きだ
この世界がアタシを好きじゃなくても
アタシゎ世界が好きなのだ
そしてそこに存在するものが好きだ
例えこの世界に属するものが
アタシを好きじゃ無くても
アタシゎ好きを止める事ができない

そういうふうにできている
そういうふうにできているから

その思いゎ言葉にした途端
手垢にまみれて消えていく

そういうふうにできているんだよ
言葉足らずのアタシゎ
ただそうくり返しつぶやくしかないのだった





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Last updated  2006.03.02 15:56:01
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