ロズモンドの華麗にフランス en France

2020/03/03(火)01:26

フランス語入門 La Leçon 7 「~たい」ちょっぴり文法

フランス語入門(40)

こちらのブログ記事の補足として上記の動画を載せました。 宜しかったら、こちらも合わせてごらんください。 これまでに「私は一杯のコーヒーが飲みたい」という表現を Je voudrais boire un café.として習いましたね。 一杯とリミットを設けないで量としてのコーヒーを飲みたいとする時は Je voudrais boire du café. 今回はこの「欲しい」という意味の動詞、 そして動詞の基本形と合わせて「~たい」の意味になる vouloir  について もう少し簡単にその活用変化を習いましょう。 たぶん、普通にこの動詞を最初に学ぶ時は 直説法現在形 Indicatif présent の活用変化で学ぶと思います。 ロズモンドのフランス語入門ではいきなり voudrais と  条件法現在形 conditionnel présent を出しました。 なぜなら会話、特に丁寧な話し方をしたい時は この条件法現在形 conditionnel présent をよく使うからです。 喫茶店に言って他人のボーイさんあるいはウエートレスの人に注文をするセリフとしての 条件法現在形 conditionnel présent を使ったのです。  親しい人、家族間では 直説法現在形 Indicatif présentを使うことはたくさんあります。 まず、「~たい」の vouloir ヴロワーr の 直説法現在形 Indicatif présent の活用変化を言ってみましょう。 Je veux      私は、僕は Tu veux        きみは、あなたは Il veut        彼は Elle veut      彼女は Nous voulons       私たちは Vous voulez      あなたは、あなたたちは Ils veulent      彼らは Elles veulent       彼女たちは 条件法現在形 conditionnel présent Je voudrais    Tu voudrais    Il voudrait    Elle voudrait    Nous voudrions    Vous voudriez Ils voudraient    Elles voudraient    ●  親しい人や家族にはフランスでは普通、相手に呼びかける時は 「きみは、あなたは、お前は」の意味に通じる Tu を使います。 この二人称単数形の Tu に続く動詞からなる文章、セリフなどを作ることを tutoyer  と言います。 自分以外のある人との距離感があまりない、という時に tutoyer ですね。 親が自分の赤ちゃんや子供にはよく tutoyer しますので、 そのように tutoyer を覚えた幼稚園や小学校の子供たちも 子供同士ではごく自然に tutoyer します。 tutoyer すること、 つまり名詞としては le tutoiement と言います。 しかしフランス語には相手と距離を置いて敬意の念を示す vous もあります。 二人称単数形「あなたは」 もしくは二人称複数形「あなたたちは」という意味ですね。 フランスの家庭によっては親子間で vous を使っている場合もまるでないわけではないようです。 個人的にはまだそういう親子に出会ったことはありませんが。 昔は多かったようです。昔、特に18世紀なんかは今より多かったのではないかと思います。 この丁寧な ヴ に続くセリフや文章を作ることを vouvoyer と、いい その名詞は le vouvoiement  と呼んでいます。 使いこなせたら品があがります。 子供がおバカなことをして責任というものを子供に感じ取って欲しい時に わざと vous と呼ぶ親もいるそうです。 昨日まで tu と話しかけてくれた恋人からいきなり  le vouvoiement  ル・ヴヴォワモンされたら、ま、寂しい風がよぎります。 しかし、知らない赤の他人からいきなり  le tutoiement ル・テュトワモンされたら無礼者と思うわけです。 相手が好みのタイプだったら友好的に接してきたら、 若者同士で同じ年くらいだったら案外、気にしないかもしれませんし。 気にするか、気にしないか。 その辺のニュアンスは人間の感情に関することなので個人差もあり、微妙なものがあります。よくフランス語の映画が英語の字幕などに訳されていますが時々、この辺の境目を英語ではどのように訳すのかなあ、と自問するフランス人もいます。微妙な部分ですからね。訳し甲斐もあるでしょうね。 ● 生徒  ふう~ん。じゃあ、綺麗なフランス人の若い女の人に初対面でテュトワイエしたら... 先生  相手が柔道家だったら一本背負い投げ。 ●  さて、「コーヒーが飲みたい」このセリフ 近距離にあって楽ちんな相手には Je veux du café. ジュヴ デュ キャフェ しかし、この何気ない無垢なセリフが他人や目上の人には命令形にすら聞こえてしまうのです。 口調にもかなり左右されることはあるでしょう。 このセリフの最後に s'il te plaît をつけて Je veux du café, s'il te plaît. と、すると、命令的な印象は避けることができます。 日本語は敬語がよく使われるので感覚的にはわりと理解しやすい分野だとは思います。 さて質問のセリフ 「何、飲みたい?」  Qu'est-ce que tu veux boire ?  「コーヒーが飲みたいです」 無難なセリフは Je voudrais boire du café, s'il te plaît.   さらに上品で柔らかい表現は J'aimerais bien un café, s'il te plaît. こう言うとさらに完璧。動詞の prendre を使うのです。 プロンドゥ に似ているが、そうではありません。 prendre は 英語の TAKE に相当します。 Je voudrais prendre un café, s'il-vous-plaît. ● 生徒  カフェに行ってこう言えばいいんですね。     J'aimerais bien un café, s'il te plaît. 先生  それは違います。家族や友人には言えるセリフですが。 生徒  何がいけないんですか。 先生  カフェの人は他人ですから、s'il vous plaît.    Je voudrais prendre un café, s'il vous plaît. 生徒  先生、今、何て言ったんですか。 先生  じゃ、次回は動詞 PRENDRE についてちょっと勉強。     やっぱり、     Je voudrais prendre un café, s'il vous plaît.     って、ちゃんと言えるようになりたいからね。    YOUTUBE無料視聴 パリのレストランでご飯を食べる! パート1 メニューの見方 綺麗なお姉さんがわかりやすくフランスのレストランの楽しみ方を 教えてくれます。

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