うかたま vol.8 「愛しの白いごはん」
定期購読している雑誌「うかたま」のvol.8が届きました今回のテーマは「愛しの白いごはん」お米屋さんに聞いた美味しいお米の選び方から、日本全国の「かてめし」の紹介、(「かてめし」とは、お米が貴重だった時代の豆や雑穀・野菜・海藻などを炊き込んだご飯のこと)みんなのごはんの炊き方(お鍋紹介)や家庭用精米機の精米比べなどなど、美味しい「ごはん」のための情報が盛りだくさんでも、一番読みごたえがあったのは「そのごはん、1杯いくら?」という特集私たち、日本人にとってかかせない主食「白いごはん」。その「お米」を取り巻く環境が、近年急速に変化しているとのこと<1杯20円。高いですか?安いですか?>現在のお米の流通価格が米一俵(60kg)約2万円。それから計算すると、ごはん1杯分のお米は20円けれど、実際に各家庭で食べられているお米の値段はもっと高く、米全体の価格を下げているのは、出回っている米の4割を占める外・中食向けの米。たとえば、1個150円のコンビニのおにぎりメーカーは、規格の揃った米を安く・大量に買いつけ、安く買われたお米から出来た150円のおにぎり。家で食べる何倍ものお金を払って、私達はそれを何の疑問も持たずに食べている...<1年のお菓子代=お米の2倍>総務省「家計調査」によると、日本の家庭で1年間に"お菓子"に使う金額は75,463円米が、そのおよそ半分の30,967円そして、おにぎり・調理パン・弁当などの、ご飯にかわる調理食品に使っているお金は、年間40,000円強外食と手作りの食事の中間にある加工食品を中食(なかしょく)といい、中食に使われる農産物は、そのほとんどが海外から安く仕入れられたもの。自給率100%と言われる米も、米粉や冷凍ピラフなど、形を変えて輸入されている。中食や外食を利用すればするほど、輸入食品の割合は増え、お米も例外ではない。ご飯を炊かず、料理をしないということは、日本の農業を衰退させる第一歩。<食料輸入、世界第一位>現在、日本は世界最大の食料輸入国。食料自給率は、先進国では最低の40%(カロリーベース)ちなみにアメリカは128%・フランス122%・ドイツ84%・イギリス70%。地球温暖化による環境の悪化によって、干ばつ・塩害・砂漠化などが、世界各地で起こっている。いくらお金を積んでも、必要な食料が必ず輸入できる保障はない...そして。1985年には624万人だった農家の数が、2005年には335万人に。今後10年で150万人が農業をやめると言われているそう急激な就農者減少の、その1つの大きな要因は、ごはんがお茶碗1杯20円という今の流通価格では、農家がやっていけないという現実。そして今、日本の農業を支えているのが、圧倒的に高齢者であること...お米の価値を上げ、日本の農家を元気にし、これからも美味しいごはんを食べ続けるために、今、私たちが出来ること。それは、自分でお米を選び、自分のうちでご飯を炊いて食べること。こんな当たり前の日常を積み重ねていくことが、日本の農業を支え、活性化することに繋がるのだと「うかたま」は提起しています(以上の内容の詳しいことは「うかたま」vol.8に載っています。興味のある方はぜひ)私たち消費者が、安さや便利さを最優先で求め続けてきた結果、招いてしまった日本の「白いごはん」の現状。安さ・便利さのみを求める社会が、これからも変わらなければ、国産の「白いごはん」が食卓にのぼらなくなってしまう日も、決して遠い将来ではないかもしれません<追記>現在の日本の米の消費量を考えると、最低でも5kgで2,000円ほどで販売しなければ、生産者に利益が還元できないとのこと。「自分でお米を選ぶ」ということの重さを実感させられます【今日のオススメ♪】食べることやつくることを楽しむライフスタイル誌【年間購読】うかたま