テーマ:マンガあれこれ(293)
カテゴリ:読・聴・観
正月2日に娘と入った本屋で、つい買ってしまった文庫本コミック。
藤子・F・不二雄の短編集で、メインのタイトル「パラレル同窓会」 藤子・F・不二雄SF短編perfect版(6) 先日、どうしても「魔太郎」を思い出せなくてね… なんでかというと山崎拓を表現したくて、 「ほら!あの、藤子不二雄の、ドラえもんじゃない方の、ダークなマンガに出てくる…あーー、笑うせぇるすまん、じゃなくって、あの!」って、 どうしたって魔太郎が出てこなかった(どんだけ記憶の引き出しの奥!?) で、藤子不二雄の波が来ていた(!?)わけだ。 この「ドラえもん」嫌いの私に!(爆) 厳密には魔太郎は藤子Aさんの作品で、この「パラレル同窓会」はFさんなのだが。 誰にでもある人生の幾つもの岐路。 その分かれ目ごとに別の人生を歩んでいった自分が、 パラレルの世界に何通りも存在していて、一堂に会する機会があったとしたら? という筋書き。 よくある立場の交換物語としては「王子と乞食」なんかが有名だけど、 「正反対の人生を歩んだかもしれない自分」というだけでなく、確かに人生の分かれ目は 一度ではない。 成功したか落ちぶれたか、だけでない、何通りにも枝分かれした何人もの自分との「パラレル同窓会」主人公の会社社長は、そこで学生運動時代の思想を高めてテロリストになった自分や、 サド趣味が過ぎて犯罪者になってしまった自分にまで出会う。 これはなかなか深い。犯罪者は元からそういう人間だという考え方を断じているように思えた。ちょっとしたことなのだ。こっちの道を来れば「社長」になっているような人物なのに。 社長は実は今の人生にやや不満があり、パラレルの中の一人と立場を変わって元の世界に戻る。 その後は… ま、「あの時ああしていれば」と、過去の自分の選択を誰でもあれこれ悔んだりもするんだが、意外に今こうしてる自分ってのは、うまく選んでここまで来たってことじゃないかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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