John Coltrane「Live At The Village Vanguard - The Master Takes(ライヴ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード ザ・マスター・テイクス)」。
「Live At The Village Vanguard - The Master Takes」。
(John Coltrane。1961 11/2, 3 - 実況録音盤)
・面子
John Coltrane(soprano saxophone)。#1,2,3
John Coltrane(tenor saxophone)。#1,3,5
Eric Dolphy(bass clarinet)。#1,4
McCoy Tyner(piano)。#1,2,4,5
Reggie Workman(bass)。#1,2,4
Elvin Jones(drums)。#1 〜 5
・収録曲目(たぶんstereo)
1.Spiritual
2.Softly As In A Morning Sunrise
3.Chasin' The Trane
4.India
5.Impressions
1.Spiritual
アメリカ合衆国、ニューヨークは マンハッタンにあるらしい グリニッジ・ヴィレッジにある老舗クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」。インターネット等で 店内の広さを確認すると なかなか狭そう。100 〜130人くらいだろうか。演奏者と客席との仕切りも敷居も無いようで、下北沢にあった屋根裏のような臨場感で(笑) 音楽を楽しむことが出来るようだ。ま、行ったことがないので何とも言えないが(笑)。
さてさて、1曲目からなかなか難解だ。お昼前の キッチン南海の客の列で並ぶほうが気が楽かもしれない(笑)。何が出てくるのか?とドキドキさせる思わせぶりなオープニングから、ザザザーっと 滝行の如き 14分弱を体験(笑)。曲のはじめ、少しベースが行ったり来たりするが、実況録音盤としては あまり臨場感がない。エンジニアが ルディさんなのにも関わらず。楽器の音のバランスのやや悪い感じは 臨場感があるが(笑)。イヤハヤしかし、いつのまにかドリフの「8時だよ!全員集合」のセットの入れ替えの如く 楽器をスルリと持ち替えている ジョン・コルトレーンの、そのふつうな感じが凄い(笑)。という感じ。曲が終わったかなと思うと まだ続く。なかなか終わらない(笑)。終わったあとは軽い拍手。
2.Softly As In A Morning Sunrise
邦題「朝日の如くさわやかに」。それほどさわやかでもない演奏だが(笑) マッコイ・タイナーの滑らかなピアノが好い。テンポは早め。
3.Chasin' The Trane
早い曲。音質は微妙だが なかなか熱い。終始吹きに吹きまくる ジョン・コルトレーンの演奏は まるで 阪東妻三郎の演技鬼気迫る「雄呂血(1925)」を観ているかのやう。と、16分を超えて パタっと終わる(笑)。聴き終えたあとはグッタリ(笑)。しかし、この曲の演奏を目の前で見たお客さんは 今頃どうしているのだろう。きっとこの日を皮切りに人生が変わっているような気がするのだが。考え過ぎか(笑)。
4.India
エルヴィン・ジョーンズのドラムから始まる。ジョン・コルトレーンが左、エリック・ドルフィーが右、それぞれがそれぞれに およそ 14分もの間、吹きまくり、弾きまくり、叩きまくり。まるで 前衛映画を観ているかのやう(笑)。終わりそうもない感じが (緊張感ともいう)続きに続くが、なぜか突然に ストンと終わる(笑)。
5.Impressions
急に始まる。始まっている(笑)。かなり早いテンポの中で 皆が それぞれに色々とやっていて 誰をどう聴けばいいか とても悩む(笑)。まるで ダブルカセットで 倍速ダビングをしているかのような錯覚を覚えるくらいな 演奏のその凄さに圧倒される(笑)。この曲に比べれば、駅や会社の階段の上り下りなど どうということはない(大笑)。途中、右に左に 音が籠るが、それはご愛嬌。ざっと 15分弱。
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ジョン・コルトレーンの実況録音盤は スポ根ドラマ的な要素が強いように わたしは思う。よって、仕事帰りや 休日の朝に聴くのはとてもつらい(笑)。こういうのが好きなひとにはたまらないものなのかもしれないけれど(笑)。
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