いつだったか、ケーブル放送を見ていたら、たまたま
「森山直太郎 ビデオクリップ集」という番組をやっていた。
最近は本当に徳永さんオンリーの私だけど、直太郎さんも興味のあるアーティストの一人。
でもCDを買うとか、そこまではいかなかった。
それが最後のPV
「生きてることが辛いなら」
で、画面に釘付けになってしまった。
全く背景のない画面に白いTシャツを着て、切々と、時に力強く唄う直太郎さん。
その曲世界に引き込まれ、涙が出てきた。
さっそく
iチューンストアーで曲をダウンロードした。
ネットでこの楽曲について検索してみて、びっくりした。
歌詞をめぐって賛否両論が出ているという。
普段、テレビはほとんど見ないし、新聞の購読も辞めたので情報に疎い私。(^^;)
歌詞はこちら
曲の始めの
「生きてることが辛いなら、いっそ小さく死ねばいい」
という部分で議論されているのだ。
でも私はこの曲を最後まで聴けば、なにをメッセージしたいのかは分かると思うし、
最後まで聞かなくとも、当然分かるだろうと思ってちょっとびっくりした。
普通に考えて
「自殺したかったら、すれば!死ねば!」
なんて曲を作ること自体、考えられない。
まあ今の世の中、何でもありだから、全く可能性がないわけではないと思うけれど、
そこまで荒んではいないと思いたい。
人生に絶望して、本当に死を選ぶ事を考えている人がこの楽曲を聴けば、
死の方に背中を押されるのではなく、
「もう一度、生きてみよう」
と、希望への一歩へと背中を押される楽曲に間違いないと思う。
そういう偶然の出会いを神様はチャンスとして与えてくださるのかな。
私にも遠い昔、あった。
いつ、線路に飛び込んでもおかしくない日々を送っていた。
周りの人の励ましにも癒されることはなかった。
でもある日、ふと立ち寄った書店で、何気なく手にとった一冊の本の中の
何気ない一節。
「人生とは信じること」
何故かその一節だけが雷のように私の弱った心を打った。
私はその一節を呪文のように唱えながら立ち直って行ったと思う。
森山直太朗 - 生きてることが辛いなら