289614 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

古本屋で100円読書

古本屋で100円読書

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

るり4241

るり4241

カテゴリ

お気に入りブログ

2024年5月の読書ま… New! ばあチャルさん

『安吾探偵事件帖』買 shovさん

またあとで quovadisさん
bのぼちぼち日記 b-7of9さん
るりりん草子 ひと… ruri_nishinoさん

フリーページ

読書の勧めと「心理テスト」


サイト更新情報


フランス No.1


フランス No.2(準備中)


英米 No.1


英米文学 No.2


英米 No.3 (準備中)


英米 No.4(準備中)


ロシア No.1 


ドイツ・オーストリア・イタリア No.1


日本文学 No.1 


日本文学 No.2


日本文学 No.3 (準備中)


日本文学 No.4. (準備中)


日本文学 No.5 (準備中)


ノンフィクション系 No.1


ノンフィクション系 No.2 


ノンフィクション系 No.3 


ノンフィクション系 No.4 (準備中)


中国・韓国・アジア No.1 (準備中)


中国・韓国・アジア No.2 (準備中)


アフリカ・中近東・オーストラリア・その他


東欧・その他のヨーロッパ圏 No.1


東欧・その他ヨーロッパ圏No.2(準備中)


スペイン語圏 中南米 No.1 


(ホンネの)ライトノベル No.1


殿堂入り 「BOOKS」 


今月のイチ推し!!


栄光の挫折 「BOOKS」 


作家の素顔 (準備中)


るりの「勝手に読書」ー書評更新記録


★かってに書評ーその1


この本読みたいな~


本を読む醍醐味


本好きへの100の質問


本好きへの50の質問 (準備中)


るりの創作ノートーー始めて書いた童話


冬の国の王女No.2


冬の国の王女No.3


冬の国の王女No.4


未定


まったりとご挨拶ーー本サイトについて


素敵で安いインテリア


子供部屋の収納


和室の収納


廊下の収納


台所の収納


玄関の収納


リビングーーごゆっくりどうぞ。


家事を合理化しよう!


あると便利! No.1


あると便利! No.2


音楽、あるとよろしいでんなー。(準備中)


ドラマ、映画など語りましょ


Apr 12, 2005
XML
カテゴリ:本のある暮らし
 面白かったです! 醜女の日記。


 文学では、主人公は90%以上の確率で、美男美女と相場は決まっていますが、今回は、”美は善である”という、西洋の伝統的価値観に反する設定です。


 主人公は、サビーヌ。


 押しもおされぬ”醜女”と自認し、人に顔を見られるのが何より苦痛です。その彼女が美しい男に愛され恋をしたらどうなるか?

 
 謙譲の美徳より、自信を持ち前向きであることに価値を感じる、彼ら西洋人が卑下しているのは、謙譲の美徳になれた日本人には、そうたいして気の毒ではありません。でも、西洋人にとっては、かなり気の毒な女性心理と映るでしょう。


 彼の愛情を確かにしたい。。。
 


 一緒にいて、つりあうようになりたい…。そのサビーヌの願いは、悲劇となって二人の愛を終わらせてしまいます。



 私小説は、日本で生まれたと聞きますが、これは日本の私小説も真っ青の”自意識小説”。もともと、西洋は語る文化なので、饒舌に心理が語られます。日記形式で進み、心情の吐露を中心に話が進みますが、西洋人という人たちの自我の確かさと、頑固なまでの揺らぎのなさに、改めて文化と人種の違いを感じました。


 ただし、育て方や教育でも人間性はかなり変わるようなので、家の子もそうとうに頑固は頑固ですが。。。これに、歴史的な背景や教育も加わって、西洋のあきれるほどの頑固さが生み出されていくのでしょう。


 その、頑固さにもよい面と悪い面がありますが、常に人間の個性は、よいほうにだけ発揮されるわけではないので、それが悪い方に発揮された悲劇ということでしょう。


 原題は、「醜女の美しさ」だとか。醜女のサビーヌに美しさを感じるので、私もその方が良かった気がします。それにしても、フランス文学は面白いです! いつものことですが、またもや感心です。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Apr 12, 2005 04:15:06 PM
コメント(12) | コメントを書く
[本のある暮らし] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.