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May 30, 2008
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 スウェーデンのアーソン・グレブストの書いた「悲劇の朝鮮」から抜粋。

一人の盗賊が処刑される現場に立ち会った、グレブストの目撃録である。



「四十代に見える男は、顎にぼうぼうと髭を生やしており、すっかりやせ細っている。目には既に諦めの光りがさしている。悪臭が漂い、痩せた身体を包むぼろ服は、それまでいた監獄が、いかに汚く不潔であるかを、もの悲しくも訴えていた・・・。」

「棒の使い道は、チュリの刑罰(両足の間に長い棒を押し込んでねじる仕置き)を与えることにあった。囚人の足の内側に棒をはさんで、執行人達は、自分の体重を全て棒の片側にかけた。囚人が続けざまに吐き出す叫び声は、聞いていてもじつ凄絶なものだった。足の骨が砕け、潰れる音が聞こえると同時に、その痛さを表現する声も主人の壮絶な悲鳴も止まった。全身縛られた状態であるにも関わらず、上体を起こした死刑囚は、殆ど座った姿勢になった。」


「顔には、死人のそれのように全く血の気が無く、唇は、かたく閉じられて一つの細い真っ青な線となっている。両の目は白目をむいており、額からは冷たい汗が雨のようにしたたり落ちた。首が力無く垂れた。身体がだらりと地面にのびた。死刑執行人が棒をはずし、乱暴な手つきで実際に完全に手足が折れたかどうか調べている間も、囚人は、何も感じない死んだ羊のごとくじっと倒れたままだった。」



「気絶した囚人は、ややあって意識を取り戻した。力無く首を左右にゆすりながらうめき声を出し、その場に身を横たえている。執行人らは、囚人の腕の骨と肋骨を次々と折ってから、最後に絹紐を使って首を締めて殺し、その死体をどこへら引きずっていった。」

 
 李朝末期における、「ごくありふれた」処刑の有様である。


この有様は、いかに当時の世界全体の状況が、満足な人権社会ではなかったにせよ、それでも当時の朝鮮の姿は、残忍極まりない様相であった。グレブストは、李朝末期の朝鮮を次のように評している。

「こんな(朝鮮のような)状況が、まだ地球の片隅に残されていることは、人間存在そのものへの挑戦である。とりわけ、私たちキリスト教徒がいっそう恥じるべきは、


異教徒の日本人が朝鮮を手中にすれば、真っ先にこのような拷問を廃止するだろうという点だ。




日本人が残虐を嫌う民族であることはすでにこの時代の人々に知られていたようです。






グレブスト以外にも、カナダのフレデリック・アーサー・マッケンジーは、その著書「朝鮮の悲劇」の中で、平安北道の監獄を訪れたときの見聞録を書き記している。

「その監房の中は、とても暗くて部屋に入ってから暫くは何も見えないほどであったが、地上に平らに縛り付けられている3人の男がそこにいた。部屋には、明かりもなく通風窓もなかった。ただ僅かに壁にあけられた小さな穴があるだけであった。彼らの背には、むち打ちで裂かれた恐ろしい傷跡があり、その手は、きつく縛られた縄のために、ところどころ骨が見えるほどに肉が裂けていた。そしてそれらの傷跡は全く膿みほうだいになっていた。手足の上部は腫れ上がり、むち跡と水膨れができていた。一人の男の目は塞がっていて視力を失っており、まぶたからは、たくさんの膿がたれでていた。たぶん、両目をむちでひっぱたかれたのであろう。」

「男達は、終日動くこともなしに、こうして監禁されたままなのである。私は、彼らを日の当たる所に連れ出した。それは難しい作業であった。彼らのうちの一人は、四肢が萎えてしまって、すでに殆ど体を動かすことが出来なくなっていた。彼らは、みんな、飢え衰えて、何かを嘆願したり、抗議したりする気力をも失っていた。そこは、私のこれまでに見た限りでの、地獄への一歩手前であった。」

書いていても、吐き気がするくらいの残忍非道ぶりである。このような人間存在の否定とも言えるような、残虐非道な社会が李朝末期だったのである。



日本による朝鮮併合後、このような残虐な刑罰などは無くなり、朝鮮の一般民衆は、日本によって初めて「人権」を手に入れたと言っても過言ではないだろう。李朝末期の姿を美化というより殆ど歪曲捏造し、この世の楽園のように思う韓国人も少なくない。それは、「日帝の蛮行」というでっち上げられた歴史を誇張するための手段であり、実際は、このように楽園どころか、「地獄の一歩手前」という有様だったのである。

韓国人は今一度、冷静にそして客観的に、李朝時代を振り返る必要がある。









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最終更新日  Jun 12, 2008 04:05:12 PM
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