娘の園では通園カバンは自由なのですが持ち物がけっこう多いせいか園児の9.5割はリュックサックを通園カバンにしています。
そんな中、私は肩掛けのショルダーのカタチのバックを娘に持たせてきましたが、いずれ娘本人からリュックサックがいい!というような気がして、前からリュックを一度作ってみようと思ってました。
キルティングじゃない生地の型紙はないかといろいろ探したところ、希望のモノがありました。
こちらの本に載っているとのことで早速図書館で予約しました。
手にいれて希望の本格派リュックの作り方に胸を弾ませていたところ、園の方から遠足のお知らせが。
それを見ると、遠足ではリュックサックが必要とのこと!
なにぃぃぃ!!と私は慌てました。
だって春の遠足の時は肩掛けバックで良かったですから。
案内がきたのは遠足の10日ほど前だったので、ちょうど型紙も見つかったことだし遠足までに作るっきゃない!と一念発起しましたよ
型紙:自作(参考;クライ・ムキのキッズ・グッズ)
生地:表地・・・ビニールコーティング生地
裏地・・・◆リバーシブルデニムPt花柄
裏地については張りがある生地で裏地にあるものを手持ちの中から探した結果、以前キュロットスカートを作ったこの生地がピッタリ。
表地が結構にぎやかなので裏はあっさりがよかったので無地の面を使っています。
ハギレも使い切って満足でした^^
型紙ですが、↑の本のを使おうと思ったらなんと図書館で借りてきたその本には型紙がついてませんでした
表紙に「型紙はありません」とシールが貼ってありました。
でも型紙がないと製図は載っていないし、さっぱりわかりません。
そこで書いてある出来上がりの大きさや、必要な資材から割り出して自作することにしました。
本で使っているのはボンディング生地といって2種類の布を張り合わせた生地で作られていましたが、そんな生地は私は今まで売っているのは見たことがありませんでした。
しょうがないので、自分でボンディング加工をすることに・・・
私は地元手芸店で購入しましたがキンカ堂さんにもありました→◇シャープ芯地・両面接着
ここで問題になるのは、張り合わせる際にアイロンを使用するということです。
使いたいのは汚れを防ぐ面でもビニールコーティング生地がいいのですが、アイロンは無理かも・・・と迷って家に残っていたハギレで試してみました。
もしも溶けてしまってもいいように、不要になったハギレをはさんでアイロンをかけてみると、ビニールコーティング生地でも裏面からのアイロンは大丈夫でした
それがわかって車で片道30分かかる手芸店へ希望のビニールコーティング生地を買いに走りました。(このさくらんぼ柄はパンドラハウスでしか見たことがなく、しかもビニールコーティングを売っているのはそこしかないので)
もう1つ問題となったのは、肩ひもの長さを調節するためのダブルバックルというものが見つからないことでした。
キンカ堂さんに☆バックルLK25ミリが売っていましたが、このためだけに送料を払うのはもったいないし、作るのにも時間が限られていました。
地元手芸店を3店舗まわってみつからなかったのでこれは諦めました><
しょうがないので過去のショルダーバックでつけたように、普通のバックル&角カンで作ることに。
(角かんが自宅にあるつもりでいたら、DカンしかなかったのでDカンで作っちゃいました)
リュックの背面です
↑の本で嬉しかったのは肩掛け部分にクッションが入っている所でした。
手作り本に載っているリュックってクッションが入っていないのがほとんどなので、お弁当など重いものを入れたときにヒモが喰いこんで痛いのではないかと・・・
でもこれなら安心です
中にはキルト芯をいれてあります。
キルト芯は初めて使ったので、加減がわからなかったのですが出来上がってみて2重にしていれてもよかったかなーと思いましたので、これは次回の課題に。
バックの縁取りには本を見て初めてパイピングテープの存在を知りました。
☆パイピングバイアステープ(太)
以前から手持ちの洋服などに使われているコードのようなものが不思議だったんです。
でもこれで納得!
パイピングテープを使うことでアクセントになって作品がグッと引き締まりました。
本ではバック表面に丸ゴムをクロスさせたものがついているのですが、私にはこれが疑問でした。
←こんな雰囲気のモノです
調べてみると、雑誌をはさんだり、濡れた衣類などバックの中に入れたくないものを引っ掛けておくのに便利だとか。
そういう使い方を娘がするわけでもないので、ただの飾りとなるならこのゴムはつけないことにしました。
そうするとデザイン上サッパリしすぎて物足りなくなりそうだったので、今使っている通園バックに合わせてハートのポケットをつけることにしました。
前回の反省を踏まえて、ハートまわりのバイピングのつなぎ目は下の尖った所にもってきてスッキリさせ、ポケットなので開き口にカンヌキ止めの縫い目をつけてしっかりした作りになりました
バックの中はこんな感じ
ボンディング加工をしたことで、裏地の薄いピンクがいい感じでしょう?
縫い代はバイヤステープで覆っています。(このバイヤステープは自作)
厚みのあるバックを縫う時はこういう作りの方がスッキリして使いやすいようです。
裏地もしっかりしたモノをつけたので厚みが出てバイヤステープで覆うのはけっこう大変でした。いらないところに縫い目が出たりしてボロもたくさんありますがこれは私の腕がついていかない部分です。
こだわりのもう1つは、中のネットポケット。
本にもありましたが、ネットにすることでポケットの中身が見えて使いやすいんです。
このネットは洗濯ネットを切って使用しています。
本当は黒の方が汚れが目立たなくていいのですが、洗濯ネットに黒はないですからねぇ^_^;
この洗濯ネットはダイソーで300円で売っていたモノ。
100円のものはネットの網部分が弱そうだったり細かすぎたりしたので、こちらにしました。
いずれ通園バックとして使うことも考えて、このネットポケットにシール帳を入れられます
もう1つのこだわりはファスナーの引き手です。
ファスナーって小さくて子どもには持ちづらいんですよね。
それで今の通園バックではリングファスナーをつけたのですが、このリングファスナーはなかなか売っていないのと長さが限られるので断念!
その代わり両開き?のファスナーをつけて開け閉めしやすいようにしました。
両開きのファスナーは普通のカタチなので手持ちのビニール素材のサクランボテープをつけて引き手となるようにしてみました。
ファスナーなどは本の通りにダブルステッチで仕上げてあるのでとっても丈夫です。
こういう所も今の通園バックではしなかったことで、勉強になりました。
ビニールコーティング素材が縫いにくくて、このダブルステッチがまっすぐじゃない部分もいっぱいあるんですが、これは手作りのご愛嬌ということで
持ち手の付け根部分は3重縫いにすると簡単で丈夫、と本に書かれているのを見て初めて3重縫いの縫い目を使いました。
実践で使ったのは初めてでこれも勉強になりました。
そんなこんなで、随所に私のこだわりを出したこのリュックサック。
細かい部分では私の腕がついていかずまだまだの出来ではありますが、全体的にはかなり満足しています
張りのある裏地でボンデング加工をしたことで、画像のように中身が何も入っていなくてもリュックのカタチを維持できてますしね
肝心の娘もかなり気に入ってくれた様子。
「今度の遠足の時に使うんだよ」と私が言うと、「明日が遠足?今日が遠足?」とリュックを担ぎたいばっかりに私に聞いてくれたので嬉しかったです
旦那にも聞いたところ「お店では7000円くらいで売っているよ」とのこと。
何を作っても決まって「スゴイね」「上手だね」と棒読みのセリフのように気持ちが入ってなさそうに、しかも同じことしか言わない旦那なので、これは彼なりのかなりの誉め言葉と受け取っています
製作時間も設計図の計算や型紙作成、生地のボンディング加工をする手間も含めて15時間↑くらいかけているかも。
材料を集めるのにあちこち車を走らせたことも考えるとすごい手間ひまかけています。
材料費は使った分を考えると2000円くらいなのですが、実際はこれを作るためだけに買った資材がまだまだ余っているので、3000円くらいはかかっています。
それでも満足のできるモノを作れた充実感はいっぱいです
最後に長い日記を読んでくださってありがとうございました