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《東京市場*来週の展望》(1月第2週)
☆来週の東京株式市場は、新春相場への期待感から底堅い展開が見込まれている。 年明けとともに海外投資家の動きが徐々に活発化し、商いが回復してくるとの見方は多い。 ただ、円高に対する警戒感は根強く、為替にらみの展開は続く見通し。 相次ぐ米経済指標や週末の三連休を控えて積極的には動きづらいとみられ、値動きは限定されるとの見方も出ている。 日経平均の予想レンジは1万0150円─1万0450円。 好調な企業業績などを受けた先高観は強く、新春相場への期待感は大きい。 SMBCフレンド証券シニアストラテジストの松野利彦氏は「過剰流動性を背景としたリスク資産選好の流れは変わらない」とし、商品市況や資源国通貨とともに株式市場も堅調に推移すると予想している。 コスモ証券投資情報部副部長の清水三津雄氏も「年明けで休暇入りしていた海外投資家が戻り、商いが徐々に回復してくれば、主力株への物色意欲も高まる」と話すなど、年明けの堅調な展開を見込む声が多い。 一方で年明け後も円高への警戒感が続きそうだ。 特に週末7日には注目度の高い12月米雇用統計の発表を控える。 11月米雇用統計の発表時には、非農業部門雇用者数などが市場予想を下回ったことで米追加金融緩和観測が広がり、対ドルで円高方向に振れた。いちよし投資顧問運用部長の秋野充成氏は「雇用に対する弱気な見方が広がれば円高に進む可能性がある。 ドル/円が80円を割り込むと日本株は調整入りを余儀なくされるだろう」と警戒する。 発表が予定されている米国の経済指標は、3日の12月米ISM製造業景気指数、5日の12月ADP全米雇用報告および12月米ISM非製造業景気指数、6日の米新規失業保険申請件数、7日の12月米雇用統計と目白押し。 加えて「週末の3連休もあり、様子見ムードが広がる可能性がありそうだ」(準大手証券)という。 仮に日経平均の値動きが小幅にとどまった場合、中小型株への物色意欲が高まりそうだと指摘されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 3, 2011 05:59:30 PM
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