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《NY市場*来週の展望》(5月第1週)
☆アップルの決算発表をきっかけに株式相場全体も反発に転じ、4月の下落分を打ち消す結果となった。 峠は越したものの引き続き、主要企業の1-3月期決算発表が多数予定されている。 これまで決算を発表した主要企業の7割以上が、アナリスト予想を上回る利益を発表しており企業業績は好調だ。 5月第1週は製薬大手のファイザー(1日)、セキュリティソフトのシマンテック(2日)、決済ネットワークのビザ(2日)、保険のAIG(3日)、自動車のゼネラル・モーターズ(3日)、食品のクラフトフーズ(3日)などの決算発表が予定されている。 先日、製薬大手のメルクがコスト削減などの効果で好決算を発表したことからファイザーへの期待感は強い。 AIGやゼネラル・モーターズは、財務省が主要株主となっていることから、決算内容とともに財務省保有分の売却などのタイミングについて、何らかの言及があるかどうかが注目点となるだろう。 好決算が発表され、株価が回復してくれば売却時期も早まることが期待できよう。 月初となることから経済指標の発表も多数予定されている。足元の景気動向を見極める上では、4月ISM製造業景況指数(1日)及び同非製造業景況指数(3日)が注目だろう。 また、4月ADP雇用報告(2日)と4月雇用統計(4日)の発表も予定されている。雇用統計では非農業部門雇用者数16万8千人増、失業率8.2%が予想されている。 3月の雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を下回ったことが、株価の売り材料となる一方で、雇用情勢の回復鈍化が追加緩和や低金利継続への期待を高める一因ともなっている。 5月に入ると1-3月期決算発表が概ね出揃うほか、節税目的の年金資金の流入も一巡することから歴史的には株価が高値を付けることが多いため、「5月に売ってどこかに行け」(Sell in may and go away)という格言がある。 企業の利益に対する株価水準は割安との見方がある一方で、ダウ平均は年初来8.5%、ナスダックは18.0%の上昇となっており、急速な株価上昇への警戒感から利益確定売りが出る可能性に留意したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 29, 2012 06:34:27 AM
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