高浜市の蓮乗院というお寺に妻の両親の墓参りに行ってきた。
特に僕が感銘を受けるのはこのお寺の瓦だ。
山門の甍は急勾配で素晴らしい景観だ。
高浜市は昔は全国的な瓦の生産地だったのだが
今では需要の低下により廃業する瓦屋も多い。
10数年前、山口県へ野宿の旅に行った帰りに
ふと備前市に寄って観光地の閑谷(しずたに)学校に行った時
その建物の瓦が全て備前焼だったことに驚いた。
正確には備前焼とは窯と製造地区が違うために
窯変瓦の「閑谷焼」と呼ばれているようだ。
⇒
【閑谷学校】の観光案内HP
蓮乗院の本堂の甍も重厚な趣きがある。
一時的に窯業関連のバイトをやっていたこともあり
こういう風景を見るのが大好きなのだ。
コレはもはや瓦ではなくゲージュツですな。
蓮乗院という名前がまたいいではないか。
蓮に乗る院、何やらおとぎ話のような感じを受ける。
実際、このお寺にはおとぎ話に出てくるものが
山門や本堂の鬼瓦などに飾られている。
浦島太郎の亀とか乙姫とか竜宮城とか。
これらの作品を作って寄贈したのは高浜市の瓦職人達だ。
さて、お寺の周辺にはスーパーやコンビニ、市役所をはじめ
ファストフード店も多く建ち並んでいる。
しかしその一方で裏道に入ればこんな光景も。
日本のカオスに溢れ返っている高浜市だが
昨日から妻の実家の取り壊しが始まったので
高浜市に行くことはもうなかなかないだろうなあ。