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ライブドアが粉飾をしていたという報道があるので
ライブドアの財務諸表を見てみた。 りょうは ライブドアに関する報道をほとんど見ていないので ほぼ先入観なしの眼で見たことになる。 純粋に投資対象として考えてみてみよう。 2005年9月期の財務諸表。 まず貸借対照表をみて気がつくのは 2004年9月期の総資産が約100,000百万円(1000億円)であるのに対し、 2005年9月期の総資産は約330,000百万円(3300億円)と物凄い勢いで資産が増えている。 その理由は・・・とキョロキョロ見てみると 資本合計が約140,000百万円(1400億円)増加していることに気付く。 はは~ん 大規模なファイナンスをして色んな会社を買収したから総資産が増加したんだろうなと見当がつく。 次に資産をさ~っと見ていくと一番気になるのは やはり長期貸付金の増加7,849百万円(約78億円)と 短期貸付金の増加4,794百万円(約48億円)だな。 ライブドアは金融関係の事業もしてるらしいから 短期貸付金の増加は分からないでもないが 長期貸付金7,829百万円というのはいったい・・・??? 有価証券報告書の他の部分 (【関連当事者との取引】や【主な資産及び負債の内容】) を見てもこの貸付金が何かはよく分からない。 この時点で りょうの場合は投資対象から外す。 内容のよく分からない貸付金というのは たいてい経営者にとって内容を知られたくない貸付金であることが多い。 他の会社でも 本業をやっていく上で必ずしも必要でない長期貸付金を計上していて 回収不能になってしまうというケースはよく見られる。 よくわからない長期貸付金のある会社は投資対象から外すというのは賢明な判断だと個人的には思っている。 もうちょっと有価証券報告書を見てみると・・・ 連結財務諸表作成の基本となる重要な事項の部分で 「ライブドアマーケティングは平成17年8月18日に当社保有割合の低下により当社連結子会社から持分法適用関連会社 に変更しました」 との記載がある。 連結の範囲から外して持分法適用でよいのか?という疑問も湧いてくる。 もちろん公開されている情報からだけでは判断できないが、なんとなく気持ちが悪くなる。 おそらく きちんと投資前に財務諸表を読むファンダメンタル重視の投資家であれば ライブドアは投資対象から外していたことだろう。 結局、こういう投資対象として安全かどうか判断しにくい会社に投資して損してしまったのは、チャートだけを見て投資するテクニカルな人たちがほとんどなのだろうね。 いずれにしろ ライブドアの財務諸表は港陽監査法人からの無限定適正意見を得ていたわけで、 公認会計士監査に対する社会からの厳しい批判がなされるだろう。 ところで 実際の粉飾の手法は どんなやったんやろ? 株の初心者に最適! 入門セミナーを定期的に開催! 株の学校アクションラーニング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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