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原書の題名は「LIFE AFTER LIFE」である。 A氏:そうすると、原題は「終身刑を受けた人のその後の人生」とでもなるのかね。 私:そういうことだね。 原書は1990年に発行されているが、訳者のノンフィクション作家沢木耕太郎氏の訳が遅れていて、昨年に発行された。 A氏:「殺人者たちの午後」という日本訳の題名は意訳だね。 私:原書は12人の殺人者のインタビューだが、日本訳は10人だね。 A氏:転居しても報告し、海外旅行はできないわけか。 私:結婚するときは、相手にすべてをうちあける義務がある。 インタビューを受けた人たちは、老若男女、バラエティがあり、終身刑を受けた後の人生も多様だね。 死刑制度が問題になっている日本だが、死刑を受けなくなった殺人者たちの人生がどうなるのか、という事実をこの本は明確に示唆していると思うね。 インタビュー記事だし、テープレコーダーから原稿にしたのだろうから、すべて会話調で、訳も平易で読みやすかった。 A氏:訳者の沢木耕太郎氏も、ノンフィクション作家だが、1960年、日本社会党委員長浅沼稲次郎を刺殺した17歳の少年山口二矢を描いた「テロルの決算」があるね。 私:山口少年は、鑑別所で自殺する。 俺も、この本を読んでそう思ったね。
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Last updated
2010.02.22 06:52:50
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