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ところで、この本のカバーに「2時間で今がわかる」とあったが、新書版だから、それくらいで読める。 この鼎談が行なわれたのは、鳩山首相退陣前だが、榊原・竹中両氏とも、選挙前までに鳩山・小沢はやめるだろうと予測していて、後は菅氏が有力だと言っているね。 A氏:その通りになったね。 私:榊原・竹中両氏は、経済政策論では、お互いに対立している部分があるが、共通の認識もあるね。 まず、リーマンショックの影響がすくないはずの日本が、世界のどこよりも大きな打撃を受けのたかという原因は、榊原氏は輸出依存増が原因だとしているね。 A氏:竹中氏は、内需は多いと言っていたね。 私:この本では竹中氏は輸出依存増になったことは認めているね。 リーマンショックにより金融資本主義は崩壊したと榊原氏は言うが、竹中氏は資本主義の崩壊でなく、変化だという。 A氏:日本の経済力の低下については両氏の意見はどうかね。 私:榊原氏は日本のビジネスモデルが、グローバル化した時代に対して時代遅れになっているという指摘だね。 私:竹中氏は、日本には潰れするはずの企業を政府が補助してゾンビのように生き延びさせているという。 A氏:JALがそうだね。 私:竹中氏はJAL救済には反対だね。 日本は自動車、電機、一般機械・鉄鋼の4業種は輸出競争力は強いが、雇用は日本全体の7パーセントだという。 A氏:ビジネスモデルだが、こないだ新聞で韓国は日本の技術をうまく利用してビジネスで成功しているという記事があったね。 私:その点、榊原氏・竹中氏ともに、日本には技術力はあるが、商売は下手だとしているね。 A氏:商売のうまい国は二枚舌なのにね。 私:しかし、榊原氏・竹中氏ともに具体的なこれからの日本の産業政策の絵はもっていないね。 明日は、いよいよ、本番の財政問題にふれよう。
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Last updated
2010.07.12 09:47:50
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