フランク・シナトラのマイウエイを日本語で、布施明が歌っているが、もとの次の英語の詩と違う。
And now the end is near And so I face that final curtain
My friends, I'll make it clear I'll state my case of which I am certain
I've lived a life that's full I traveled each and every highway
And more, much more I did it my way
Regrets, I had a few But then again, too few to mention
I did what I had to do I saw it through without exemption
I planned each charted course Each careful step along the byway
And more, much, much more I did it my way
Yes there were times, I'm sure you knew
When I bit off more than I could chew
But through it all when there was doubt
I ate it up and spit it out
I placed the goal and I stood tall
And did it my way
For what is a man, what has he got?
If not himself than he has not
Not to say the things that he truly feels
And not the words of someone who kneels
Let the record show I took all the blows
And did it my way
Yes,it was my way
YouTubeで加山雄三が英語で歌っているが、字幕に岩谷時子氏訳の詩が次のようにある。
元の英語に忠実な訳である。
「やがて私もこの世を去るだろう
友よ、これだけは言える
私は長い歳月
幸せに自分の旅路を今日まで越えてきた
いつも自分のやり方で
心残りは少しあるけれど
人がしなければならないことならば
できる限りの力を出してきた
いつも私のやり方で
人を愛して悩んだこともある
若い頃には激しい恋もした
だけれど私は一度もしていないことがある
ただ卑怯なまねだけは
ひたすら歩いた、いつもの私のやり方で
人は誰も、いつかはこの世を去るだろう
誰でも自由な心で暮らそう
自分の本当の気持を
祈りの言葉も発しない
いや、私は違うんだ
自分の信ずるままに
愛し、笑い、泣いた日々
敗北を人並みに知っている
今すべてが懐かしい想い出
それすべてを思い返せば
胸を張って私は言える
すべて自分が信じるままに(did it my way)
そうさ、自分の信じるままに」
この歌はシナトラが1969年に歌ってヒットした。
しかし、原曲は1944年、フランスにあったという。
シナトラの引退を打ち明けられたポール・アンカが曲のアレンジと詩を新たに作り、シナトラに贈ったものだという。
結婚式の歌でもなく、別れの歌でもない。
自分の人生を振り返ったとき、迷わず、すべて自分が信じるままにと言えるだろうか。
ひそかに自分の人生を振り返る老人の歌であろう。
今年、101歳を迎えようとする日野原重明氏は、「あるがまま ゴールはない」と言っているが、これを英語にするとマイウエイとなるのだろうか。