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Ryu-chan6708

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2016.10.28
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日本最大の広告会社・電通の女性新入社員(当時24歳)昨年末に自殺したのは過労が原因であるとして9月30日、労災が認められたね。

 

A自殺を巡る一連の報道でクローズアップされたのは「月100時間」を超える残業時間だが、津田大介氏は、残業時間だけが独り歩きし、問題の核心が見えにくくなってしまっていると、この欄で指摘しているね。

 

:俺もそう思うね。

 朝日新聞は、「電通、過労自殺再び」というタイトルで、27日、28日と2日、上、下連載で特集していたが、27日の連載「上」では、「終業と退館、記録にずれ」「社員『上司指示でウソの時間申告』」と題して報告している。

 28日の連載「下」では、「『鬼十則』の風土、今も」「最高裁判決の教訓 どこに」とまとめているね。

 

A:「鬼十則」とは「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂まではーーー」という、電通4代目社長で、「広告の親」と呼ばれた故吉田秀雄氏が1951年に書いたという10カ条の遺訓「鬼十則」の1節だという。

 長時間労働を助長しかねない企業風土のもとになっているようだね。

 

:それは、経営理念から来る長時間労働の原因だね。

 このブログの「カルビー 女性奮闘、さくさく時短術」でふれたカルビーの松本会長のような経営理念による企業風土では、長時間労働問題は起きないね。

 

A津田氏は、報道が過重労働に集中しているとして、もう少し多角的に論じられないものかと問題提起しているね。

 

津田氏は、マスコミがあまりふれていない1つの見方として、自殺した女性の具体的な仕事の内容の視点から、見ようとしているね。

自殺した女性のネット広告担当という仕事の特異性着目した記事はごくわずかだという。

彼女の仕事完成させて納品したら終了するテレビや雑誌の広告と異なり広告表示用キーワードの調整やスケジュール管理といった運用を常時行う必要があり、これが担当者の負担を大きくしているという。

負担に応じて人月単位で依頼先に料金を請求するような仕組みに変えない限り、過重労働はなくならないという。

 

A:俺は、こういう業界の経験がないので、津田氏のネット広告の特異性の解説はよく理解出来なかったが、過重労働を誘発しやすい仕事なら、もっと、管理の工夫がされているべきだね。

 

もう一つの視点は、マスコミ報道電通のマネジメント(労務管理)についての視点が少ないことだね。

 部下の残業時間について係長、課長は、部下の仕事量についてどういう管理責任を感じているのだろうか。

 部下のマネジメントを本当にしているのだろうか

 もっとも「社員『上司指示でウソの時間申告』」朝日新聞が報じていたのであれば、完全にマネジメント放棄ということかね。

 1991年8月に、電通に入社して2年目のラジオ局(当時)の男性社員が自宅で自殺して、最高裁の判決で電通は反省したはずなのにマネジメントは変わっていなかったんだね。

  朝日新聞が、「最高裁判決の教訓 どこに」と報じたようにーーー。


A:批判の高まりを受け電通午後10時の全館消灯を実施したが、これだけで解決するような単純な問題ではなく、同社に過剰な要求をする依頼主や業務の絶対量が減らない限り単に社員が自宅に仕事を持ち帰ってサービス残業するだけだね。

 

:ついでに、津田氏が、指摘しているのは、若い女性社員特有の問題――パワハラやセクハラに遭いやすく、泣き寝入りせざるを得ない日本の古い労務環境だね。

26日発表の16年の世界各国男女平等ランキング「ジェンダーギャップ指数」日本の順位は144カ国中111位と過去最低レベル

 

A:これも、このブログの「カルビー 女性奮闘、さくさく時短術」を見習うべきだね。

 

津田氏は最後に「前途ある若者の死を無駄にしてはいけない。報道で浮き彫りにできていない論点を直視し、本件をきっかけに様々な仕組みを改革できなければ日本に未来はない。彼女を死に追いやったのは、解決方法がわかっているのにそれを長年意図的に放置してきた我々全員なのだから」と指摘している。

 

 電通の問題は、このブログ「ホーソン実験以後の社員重視経営の『取り戻し』」でふれたように、ブラック企業の多発にみられる日本企業のマネジメントの劣化の氷山の一角だね。






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Last updated  2016.10.28 19:55:39
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