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Ryu-chan6708

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2017.03.28
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カテゴリ:健康

福岡教授日本の「生活習慣病胎児期発症起源説研究」の第一人者で、産婦人科医でもあるという。

 教授は、20年ほど前から、以前に比べて小さく生まれる赤ちゃんが多いと感じ始め、予定日近くに生まれた赤ちゃんが2500グラム未満だったケースにも出会い、その後の成長はどうなるのかと考え始めたという。

子育て中や子育てを終えた女性にいろいろ話を聞き、出生体重が子育てや健康に影響していることに気づいたという。

 

A教授は、30年ほど前英国のデビッド・バーカーが、「出生体重が小さいと心筋梗塞リスクが高くなる」という説を疫学研究に基づいて示したのを知り、危惧していたことが正しく、重要であると確信したという。

 

教授によると、出生時の平均体重は、戦後の経済成長とともに増加し、1980年がピークで、男子3230グラム、女子3160グラム

しかし、その後は減少の一途で、2010年には男子2980グラム、女子2910グラムと、ともに3千グラムを切った

注目すべきは、「低出生体重児」と呼ばれる、2500グラム未満で生まれる赤ちゃんの割合が1975年以降、増加していることで、75年の5・1%から、90年6・3%、00年8・6%と推移し、13年は9・6%。

先進国の中で日本は最も高く、特異だという。

 

A:ふつうは母親の体格が大きければ赤ちゃんは大きく生まれる

学校給食の普及などで戦後、女性の体格はよくなり、30代の女性の平均の身長・体重は148・7センチ、49・11キロだった1947年から一貫して増え、2013年には158・3センチ、53・7キロになったが、「低出生体重児」の割合が増えている

 

受精してから2週間は、遺伝子の働きを調整するメカニズムが激しく変化する重要な時期なのに、若い女性に広くあるやせ願望があり、やせた方々は受精した時点で、必ずしも栄養状態がよくないという背景があり、必要以上にやせることは、人間にとって最大のストレスといえるという。

 妊娠期間を通しての栄養も不十分と考えられ、妊娠中もエネルギー摂取量は増えず、妊娠していないときとほとんど同じなのが日本の妊婦の特徴で、出産後すぐ元の体形に戻りたいという意識が強いのではないかという。

 

A低体重の赤ちゃんが生まれる要因としては、高齢出産や妊婦の喫煙もあり、最近は格差が広がり、栄養を考える余裕がないのではと感じることもあるという。

 

:さらに、大きな問題点は、小さく生まれると将来、糖尿病や高血圧などになるリスクが高くなると想定され、これは、「生活習慣病胎児期発症起源説」と呼ばれるものだという。

 日本でも、小さく生まれると大人になって2型糖尿病になりやすいという結果が出てきていて、低体重で生まれた女性は、妊娠糖尿病になりやすいという結果も出ているという。

 

A遺伝子の働きを調節するメカニズムを「エピジェネティクス」と言い、妊娠中と新生児期早期に望ましくない栄養状態によって生じた一部の「エピジェネティック変化」が、病気になりやすい体質を作ると考えられるという。

例えば遺伝子が原因で発症する糖尿病は30%程度で、残りは必ずしも遺伝子では説明できず、「エピジェネティック変化」が原因とみられるという。

 

母体が低栄養状態だと、胎児に大きな変化が起こり、その一部は一生続け、これが病気になりやすい体質を作ると考えられ、しかも、変化は3世代にわたって続くと言われ、若い女性の栄養は特に重要

 

Aそのような体質が作られないようにするには、妊娠前・妊娠中に必要十分な栄養をとること

社会全体で栄養の重要性を知り対応すれば次世代の病気のリスクは小さくなり、次に、小さく生まれても育て方や望ましい生活習慣を考えて対応することをすれば、病気の発症リスクは下がり、健康に一生を過ごすことができる教授はいう。

 

教授は、世界産婦人科機構からアジア地域の栄養問題担当者に指名されているが、諸外国からは日本の将来を危ぶむ声があがっていて、現在、「低出生体重児」は年間10%弱生まれているという。

10年で約100万人で、このまま続くと、生活習慣病にかかる医療費の増大を招くことになるかもしれないし、妊婦の栄養と「低出生体重児」の問題は、対応次第では、日本の国が生き残るかどうかというほどの影響があると考えると教授は指摘する。

 

無茶なダイエットは国を滅ぼすことになるかもしれないね。






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Last updated  2017.03.28 23:31:58
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