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私:新聞は、トルコ政府は公立学校の義務教育課程で「進化論」を教えないことを決めたと報じているね。
A氏「進化論」は「人間は猿から進歩した」というが、聖典コーランの内容と違い、「進化論」を信じるのはイスラム教徒をやめるのに等しいという。
私:トルコは、イスラム教徒が国民の99%を占め、「進化論」に抵抗を感じる国民が少なくないことに、イスラムの伝統を重視する政権与党・公正発展党(AKP)が配慮したものだという。 一方、野党や教職員組合は「国是の世俗主義に対する違反だ」と反発している。
A氏:「進化論」を外した理由について、イスメット・ユルマズ国民教育相は18日、「『進化論』の理解には哲学的な素養が必要。児童・生徒の知識では難しすぎる」と説明。
私:これに対し、教師らでつくる「教育と科学教員組合」の委員長は「進化は自然や生物をめぐる科学の出発点だ。説明は難しくない。『ジハード』を理解させる方がよほど難しい」と指摘したという。
A氏:ここで、「ジハード」がでたのは、新教育課程では、イスラム教に基づく「聖戦」(ジハード)の概念を、宗教指導者養成学校で新たに教えるとし、イスラム教の教育を重視して説教師の養成を目指すということからだ。
私:さきのユルマズ国民教育相は「『ジハード』の真の意味は祖国を愛し、国民の団結と連帯に尽くすこと。正しい『ジハード』を教えることは、我々(政府)の責任だ」と説明。 反対派は、「新教育課程は科学を重んじる教育モデルを壊し、政権に言われたことを妄信する若者を育てることが目的だ」と批判。
A氏:トルコでは1923年の建国後間もなく、国家の後進性を脱するため、厳格な政教分離に基づく世俗主義を国是にしてきた。 しかし、エルドアン氏が2002年に政権に就いて以来、「世俗主義の擁護者」を自任してきた軍や司法機関と衝突しつつ、公立学校で「コーラン」や「ムハンマドの生涯」などの宗教関連の選択科目を導入するなど、イスラム教徒寄りの「改革」をしてきた。
私:これに対し、最大野党・共和人民党などの世俗派勢力は「エルドアン政権はトルコの世俗主義をゆがめている」と猛反発。 トルコ社会は「イスラム保守か世俗派か」の分断が深刻化しているという。
シリア問題をめぐって重要な政治的な地位にあるトルコが、国内が不安定なのは、国際政治面でも問題だね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.07.24 17:01:04
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