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私:米国のグーグルやアップル、フェイスラインのように革新的な企業を日本でも生み出すには、どうすればいいのか。
IT大手「ミクシィ」を社長として立て直した後、スタンフォード大学で起業家の聖地シリコンバレーを研究したシニファイン共同代表の朝倉祐介氏(36)に聞いている。
上場したばかりの会社に行って、「こうやったら成長を模索できるんじゃないか」と議論しても、「うちはずっとPL(損益計算書)が黒字だから問題ない」と言われることもあり、それじゃダメだと、朝倉祐介氏はいう。
A氏:朝倉氏も「ミクシィ」にいたとき、少しでも赤字幅を減らすとか、利益を守るといったことだけを考えてしまいそうになることもあったという
しかし、新しい事業を創ろうとしないと、将来の「ミクシィ」が生み出す価値はどんどん減ってしまうので、目先の赤字幅が拡大しようとも、新しい事業に資金投下したという。
朝倉氏は、企業価値を最大化するという考え方に変えましょうと提案しているという。
世の中によい価値を提供した見返りとしてもらえるものがお金で、企業の価値は、会社が将来にわたって生み出すことができると思われるお金の総額を現在の価値に置き換えた時の大きさに近く、企業価値の最大化はそれをどうやって大きくしていくのかということ。
私:朝倉氏は、企業価値を最大化するための根本の考え方を「ファイナンス思考」と呼んでいる。
その対立概念として「PL脳」という言葉を出していて、多くの日本企業が「PL脳」にとらわれた経営をしているという。
「PL脳」の人は目先のPLを良くすることがルールだと思っているが、それは違い、企業価値を最大化することがルールだということを知らない経営者もいるという。
朝倉氏は、「日本のマーケットは縮小する。そんな中でPL脳に基づいて行動していたら世の中は貧しくなる。でも、貧しい国でどうやって楽しく生きていくかを受け入れろと言われても、そんな敗北主義には乗れない。少しでも後世に継いでいく価値を大きくしたい」という。
朝倉氏は、近著に「ファイナンス思考」がある。
多くの日本企業が「ファイナンス思考」に変われるかが、日本企業の「革新性」が問われることになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.10 17:05:02
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