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私:北海道の胆振地方東部で6日未明に起きた地震では、専門家が「過去に例がない」という大規模な土砂崩れが発生し、多くの被害が出た。
専門家は、軽石層が土砂崩れの原因と考えている。
軽石はスポンジのように保水力があり、地震の揺れでつぶれて滑りやすくなり、崩壊が発生し、傾斜や地形を問わず、広い範囲で、上にある表層の土砂もろとも崩れたという。
今回の地震は、断層の破壊が地下深くから浅い方に向かって進んだことが分かっており、強い揺れをもたらしたことも影響したとみられる。
この軽石層は固まっていない上、国内に分布する軽石の中で最も密度が低く、非常に軽く、表層の土砂の方が重く、不安定な構造で崩壊したのだろうという。
一方、軽石層の下の岩盤が崩れた痕跡はみられなかった。
岩石などによる摩擦もなく、上に載っていたものが自然落下のように流れ出したのではないかという。
A氏:過去の地震では、土砂災害が何度も発生し、被害を拡大してきた。
降雨では水が集まる急傾斜地などで起きやすいが、地震ではそれ以外の緩い傾斜地で発生することも珍しくなく、注意が必要。
今回のように、火山灰や軽石でできた地層が原因となる土砂災害は、「地震では典型的」だという。
2016年の熊本地震で起きた阿蘇地方の地すべりや、1923年の関東大震災で神奈川県秦野市の「震生湖」をつくった地すべりも、軽石や火山灰の層が滑って起きた。
比較的深い場所にある風化した軽石などの層が、地震の揺れで「すべり台」となるという。
泥や砂などでできた堆積岩が崩れることもあり、2004年の新潟県中越地震での多くの地すべりや、08年の岩手・宮城内陸地震の荒砥沢の地すべりがその例。
堆積岩は地層の境目で滑りやすい。
私:地震による地すべりは、「緩やかな傾斜地」で発生することが多く、京大防災研究所の千木良雅弘教授は「緩やかな傾斜地は、土砂災害防止法に基づく急傾斜地の対象にならず、ノーマークの所も多い」という。
今回の北海道地震では、停電や水道の人工のインフラ問題以外に、未知の活断層の問題が出たり、緩やかな傾斜地での地震による地すべりなど、地震に関係する新たな自然災害問題も登場したね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.09.13 16:34:06
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