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カテゴリ:音楽
テキサス州フォート・ワースで行なわれていた「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で、6月7日(日本時間6月8日 早朝)、辻井伸行さんが中国のHaochen Zhangとともに優勝を果たした。同コンクールでの日本人優勝者の誕生は史上初。アジア勢としても初の快挙となった。 ショパン国際ピアノコンクールやチャイコフスキー国際コンクール程有名度は高くなく、歴史も浅いが米国ではこれらと並び称されるピアノコンクールがヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールだ。 辻井さんの演奏は予選のスクリーンニング・オーディションから大きな反響を呼び、同コンクールが名前を冠するヴァン・クライバーン氏も『フォート・ワース・スター・テレグラム』紙で辻井の演奏について"奇跡としか言いようがない""まさに神業だ"とコメントしている。6月6日のラフマニノフの協奏曲2番の演奏後は、コンクールオフィシャルブログにおいて「このコンクールから出るのは大きな瞬間ばかりだが、これは本当に大きな瞬間だ。」と評した。 優勝した辻井さんには、賞金2万ドルと金メダル、銀製トロフィーに加え、アメリカ内外における3年間のツアー契約と録音契約が用意されている。彼は全盲のため譜面は読めず、全て耳から聴いて譜面を覚えていた。父親は医者で幼少の頃から彼の才能を見出して音楽教育を受けさせていた。 第13回<ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール> その他賞 過去の日本人国際コンクール優勝者は、次の通り。(敬称略) ・1977年(エリザベート王妃国際コンクール、作曲)藤掛広幸、西村朗 ・80(同、バイオリン)堀米ゆず子 ・90(チャイコフスキー国際コンクール、バイオリン)諏訪内晶子 ・93(エリザベート、バイオリン)戸田弥生 ・98(チャイコフスキー、声楽)佐藤美枝子 ・2002(同、ピアノ)上原彩子 ・07(同、バイオリン)神尾真由子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 9, 2009 01:11:06 PM
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